五十嵐一途
五十嵐一途(いがらしいっと)
どっかの都会の雑多な街の雑居ビルでタトゥーショップを営んでいる青年。四葉巡とは大学の同期。
大学では油彩画を専攻していた。ガタガタでズタズタな絵を描くし見た目が見た目なので距離を置かれがちだが、話してみるとごく普通の感性を持った青年である。好きなものは丼物とかずぼらな飯。酒と煙草、セックスもほどほどにたしなむ。
自分が嫌なことはひとにしないスタンスなので、他人に優しくあまり干渉はしない。だがタトゥーを入れたがる人間というのは大体事情があるか、自傷的な人間か、なにかを欲していることが多いと思っている。なので金のために軽率にひとの身体に傷をつける、ということは決してしない。事前のカウンセリングはかなり慎重に時間を掛けて行う。仕事も人間性も至って真面目でおそらくはまっとうな人間。ちょっと見た目が派手なだけで腕が確かなので、男女問わず客が多い。
自分の出身や過去のことは語らない。五十嵐一途がどこの出身なのか、どういった環境で育ったのか知るものは、少なくとも彼自身の周囲にはいない。名の通り嵐のようにひとを巻き込む苛烈な絵を描き、多くのひとの心に傷跡を残す一方で、嵐の前の静けさを併せ持った不可思議な人物である。
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