蔀琉璃

若いヤクザの組長。
ヤクザの愛人の子として生まれ、幼い頃から裏稼業で生きていく人生を歩んでいく中、古い慣習や理不尽の罷り通る世界に疑問を抱くようになる。改革として元組長を殺し、裏稼業に手をかけたはぐれ者が過剰に搾取されることなく生きていける組を自ら立ち上げる。福利厚生兼地盤固めとして医療担当を雇うなど、ヤクザにしながら人道的な価値観の持ち主。

性格は冷静沈着、感情より理性で語るが、情に厚いところもあり人格者。ただヤクザらしく義理と人情には厳しいので、裏切り者には容赦がない。現在は上納金で財政を回しているが、彼から無理に催促することはなく幹部らが自ら納めている。また、金額が滞る者には稼業のやり方を指南するなどして支援。人格でヤクザの仕組みを作り直した。

仕事とプライベートをきっちり分けるタイプ。自ら定時を定めてきっちり上がる。というのも、家に恋人が待っており、その恋人――四葉巡に一秒でも早く会いたいからである。

四葉巡とは彼の大学の展覧会で知り合い、一目惚れ。その後不器用なアプローチの結果、交際することとなるがその矢先、四葉巡が監禁され強姦される事件が発生。(「とても幸せな同棲生活」)その時の出来事が「自分の傷跡に気付く」「蔀琉璃以外の男性と二人きりになる」などの些細なきっかけでフラッシュバックし、発狂してしまうようになる。そんな彼を確実に安全に守るための家として細工を施したマンションの一室で同棲するようになる。彼の様子を四六時中隠しカメラで監視するなど、行き過ぎた心配から蔀自身が不眠などの精神不安定に陥りつつもあった。

「とても幸せな同棲生活」内で自分の正体と監禁の事実を四葉巡に打ち明ける。別れることになると思っていた彼であったが、四葉巡はその事実と彼の愛を受け止め、同棲生活を続けることを選ぶ。しかしその後も彼の重すぎる愛情と不安は絶えず、「今の状況に独占欲と優越感を抱いているのではないか」「そんな欲を抱いていながら、彼を本当に愛していると言えるのか」「ヤクザである自分がそばにいることが彼の幸せなのか」と悩むことも多い。

四葉巡についてはとにかく溺愛しており、全ての愛を捧げている。
なんでも願いを叶えたがり、彼の喜ぶ顔のために金を湯水の如く使う。
その一方、嫉妬深い一面も。

「籠鳥は雲を乞うか」にて、四葉巡が自ら失踪したことで自ら、そして四葉巡との関係と改めて向き合う。二人で生きていきたいという感情を再確認し、前のようなひとりが全てを背負うものではなく新しいかたちで再度幸せな同棲生活を始めた。

現在は新しい事業を考案中らしく、新たな人脈の構築や研究に努めている。
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