/ / /

時は2xxx年。
ポケモン擬人化の普及した世界において、擬人化したポケモンは安価で頑丈な労働力として扱われていた。レストラン店員から要人警護まで――そうなれば、「ポケモン」が「ポケモン」を「殺す」仕事が裏社会に生まれてくるのも、また当然のことである。
イチイも、その仕事を担う一人であった。
手持ちは全て炎タイプの女達。
何者かに家族を殺害されて以来、彼は復讐の名の元に依頼を遂行していた。
だが、果たしてその動機は真実なのか。
彼の忠臣であるウルガモスは、彼を信じきることができずにいる。
そのウルガモスを愛し、イチイを憎むキュウコン。
イチイを慕い「カワイイ」に執着するブースター。
仮面の下に真意を隠し、美しい魂を蒐集するシャンデラ。
憂いと苛立ちを滲ませる、少年風のリザードン。
愛憎混ざり合う彼女たちを、イチイは今日も頬笑みで煙を巻く。

※オリジナル厨二設定満載のぽけぎです
たくさん死にますし殺します

登場人物
イチイ
二十代半ばの穏和な青年。鳶色の瞳と髪。スクエアの眼鏡。
炎を操る女が両親を殺害するところを目撃し、復讐のために追い求めているらしいが真相は不明。炎に対して複雑な感情を抱きながらも武器とすることを選ぶ。
温厚な話し方をするが、目が笑っていない。頭脳派。

ウルガモス(????)
イチイの誕生日に彼の両親からプレゼントされたポケモン。昔は名前で呼ばれていたが、今は種族名で呼ばれる。
目標の主軸が決まるとそれ以外の思考を切り取れる。高潔な性格で、無表情な白髪の美少女。拳銃を扱う。

キュウコン
妖艶な美女。元々は花魁をしていたがウルガモスに惚れ込みイチイの手持ちとなる。100歳程度。
生粋のレズビアン。ウルガモスやリザードンがお気に入りで、よく手を出している。ウルガモスには特に執着している。イチイが憎い。
大らかでお喋り。重量のある大太刀を扱う。

ブースター
愛らしくも鋭さのある少女。イーブイ時から育てられた。原型は可愛いが擬人化時が不細工なのがコンプレックスで、美しさへの執念を持つ。
イチイにぞっこん。一番明確なアタックを仕掛けているが、あまり相手にされていないようだ。キュウコンと何かとセット。
短気で華やかな性格。ダガーナイフや体術による素早い攻撃を武器とする。

シャンデラ
常に目元に仮面を付けている怪しい女。独特の間延びした語尾とメタ発言が特徴。
自分の気に入った魂を収集しランプにするが趣味で、イチイの手持ちとなったのも彼の死後の魂を手に入れるため。
飄々とした捉えどころのない性格。魔術による遠隔攻撃を得意とする。

リザードン
物憂げな乙女。背が高く、男装も似合う。一番最後の加入。ヒトカゲ時からイチイの元で育てられた。大人しく根暗な性格だが、リザードンに進化し翼を持ったことが転機となる。イチイに対して並々ならぬ恋慕を抱いているが、同時に彼から解放されたいと願っている。
擬人化時でも翼を生やすことが出来、空からの奇襲攻撃を担当するジョーカー。



イチイの邸
イチイ達が暮らす邸。山奥にあり、獣道を越えた先の為人間の力だけでは辿り着けない。
広い洋館だが、暮らしているのはイチイとその手持ちのみ。手持ちそれぞれに部屋が与えられており、思い思いに部屋を飾っている。
ALICE+