「やだー、ちゃんと言ってくれないと解りませんー」
「遥、お前な」
「大体付き合えって告白の仕方が意味解んない」
「そのままの意味だろうが」
「違うでしょ、お願いしてるのはそっちでしょ?」
「お前は俺のこと好きじゃないのかよ」
「好きですけど」
「なら良いじゃねぇか」
「跡部くん、世の中には順序というものがあるのですよ」
「……順序だと?」
「あのね? 女の子は告白に夢見てるわけ」
「ハン、くだらねぇ」
「くだらなくてもそれが女の子なの! ちゃんとした告白があって、私も好きでした付き合ってくださいって言うのが正しい順序ってもんです」
「ちゃんとした告白ねぇ」
「ほら、跡部は私のことをどう思ってるの?」
「俺はお前を……って言えるか馬鹿」
「言ってくれないとその先の言葉も受け付けません」
「遥、遊んでるだろ」
「あ、バレた」
「当たり前だ。どれだけお前の事を見ていたと思ってる」
「そういうことは言えるのにねぇ」
「お前は俺の物なんだから、黙って従ってれば良いんだ」
「そういうのに弱い子もいるけど、生憎私、俺様系はねぇ」
「……遥」
「ん?」
「好きだ」
「おお……素直でよろしい」
(20120909)