「お疲れ様でした!」 終業のベルとともに会社を飛び出す。いつも死ぬほどしている残業も、今日ばかりは他人に横流しした。だってどうしても外せない用事があるのだ。一週間に一度の、癒し。今日は、教祖様に会える日だ。他の何を差し置いても、優先すべき事案である。 電車を乗り継いで、盤星教の本部まで向かう。有難い説法を聞くために各地から人が来ているのか、普段は閑散としている場所がにぎわっていた。