「あんまり、酷くはしないでくれ…」
「ロディが私にお願い事をしてくるなんて思いもしなかったよ。今日はどうしたの」
「…… わかんねぇ、でも…、なんだろ。わからない。」
「今日は存外に分からないことが多いようだね、ロディ」
「そうかもな、… んん… ちゅぅ、ん、ふ」
上を向かされれば、唇を塞がれた。いつもなら徹底して、受け入れないが今日は違う。細く唇を開けてその先を待ち望んだ。オーバーロードの舌が、ロディマスの口内へゆっくり入り込む。オーバーロードの舌をもっと深くまで来いと、自身の舌尖を押し付けた。
その行動に驚いたらしいオーバーロードだったが、すぐに喉奥でくすっと笑ったのが分かった。ああ、彼の余裕を崩すのは本当に難しい。向かい合って口付けに酔いしれた。
「ん、ぷは、ちゅう…、んんっ、じゅる、はぁん、! んあっ、や、そこぉ…!」
「ロディ、この様子じゃいますぐはいりそうだ」
「やっ、だめ、! やだあ、こわいっやだ!!」
「ものはためしだ」
「む、むりほんとに… ああああ! だめ、やめて、むり、やああっ…!」
指が一本差し入れられたと思ったら、次は接続機が宛がわれて挿入される。痛みがあるかと聞かれれば、痛みは無いに等しいが圧迫感はぬぐいきれない。ロディマスの内壁は、きゅうきゅう動いて、オーバーロードの接続機を受け入れようと必死だが、やはりまだ尚早だ。正面からオーバーロードに抱きつき荒く息を繰り返して、早く慣れようとする。ああ、やっぱりオーバーロードは酷い奴だ。まだ暫くは好きになれなさそうだ。
ちら、とロディマスはオーバーロードに視線を向ける。オーバーロードは至極楽しそうにロディマスを凝視していた。まるで、子供のようだった。なんとなく、怒る気力がそがれてしまうが、このままでは互いの為にならないと思う。
「っ、むりだって…」
「でも、痛みはないだろう?」
「そうじゃな…、ぃん、ふ…、ちゅう、きけって、んん、…」
「ほら、ロディ、この前教えた風にやって。そうしたら全部入るから。」
口付けをされてしまって文句も意見も総て封じ込まれてしまうのに、自分の考えだけは曲げないオーバーロードにあきれ返る。それに、いれなきゃおわらないんだろうなあ… などと考えて、オーバーロードを伺うと、にっこり笑っていた。ああ、やっぱり好きにはなれない。
「ひさしぶりなの、わかってるんだろうな…?」
「だから、はやく繋がりたいのだよ」
はあ、と息をゆっくり吐いて、脚を少しづつ広げた。自重で、ゆっくりと奥まで接続器が入ってくる。ある程度まで、入ったところで、オーバーロードが、ぐっと下から突き上げた。その拍子に、いつの間にか蓋が外れて外に出ていたらしいロディマスの接続機から官能油がとろんと零れた。
「ああぁぁっ! やっぁん!!! う、うう〜、なんでっ…!」
「耐え切れなくて、でも全部入ったね」
「この、ば、ばか…! あ、う、んやぁ、おっきいの、…! おく、はあ、くるしっ…!」
「ロディ、手を貸して」
貸すなどと一言も言っていないのだが、オーバーロードはロディマスの手を握り、接合部に触れさせた。
「や、うそぉ、こんなのはいんないって…!」
「大丈夫、全部はいってるから」
「んああ、ほんと、しんじらんな…! あ、ああ、! やぁああ!うごくなぁあ!」
「気持ちいい? 今日は君に合わせよう」
オーバーロードが何を言っているのか分からなくなってきた。合わせる?誰に? どう考えてもお前の好き勝手に動いてるじゃないか?
オーバーロードが腰部を動かせば、ロディマスの接続機も腹部に擦り付けられる。密着している分、強く擦られてロディマスは嬌声を響かせた。
「んっぅう! おーばーろーど、だ、めぇ、もうっ…! やああァ! ん、ふあん、… きもちぃ…! きもちいいっ、!」
「ああ、私も至極いい気分だ」
「ひっあっ! な、なぁ!? いたぁ、も、、かむなよぉっ!」
適度に与えられる痛みに身がすくむ。多分それは、オーバーロードにも伝わっているのだろう。ぎゅっと、内壁がオーバーロードの接続機を締め付けるのが分かった。今度はその噛み付いたところを丹念になめられる。痛いような、くすぐったいようなおかしな気持ちだった。
オーバーロードの動きに合わせるように、ロディマスも次第に腰を揺らしだした。うっとりと、快楽に浸っていると、オーバーロードがロディマスの接続機を、上下に扱き出す。びくびくと、震えながら訴えた。
「だ、だめ、いや、それ、ごしごししないでっ! あ、やだ、あああ!」
「自分でやってみる?」
オーバーロードが、拒否しようとしたロディマスの手を絡めとって、接続機に触れさせた。其の上から、自分の手で包み、動かしてやる。亀頭をなぞらせて、こぷりと官能油を溢す鈴口を指の腹でいじれば、ロディマスは甘い悲鳴を上げた。
「やだっ! やああ、はなせ、はなして、いや、そこいや!」
「そうかな? すごくよさそうだけれど」
「んー! やぁあんっ、だめだってばぁ、ああ、や、いく! いっちゃぁ!」
ぎゅうっとロディマスの内壁が収縮した。それに合わせて、オーバーロードもがつんと腰を打ちつけた。
「んっうう! あ、、だめ、またきてっ…! おーば、ろーど、だめ、もうなか、いっぱいなの、あ、あん」
「っつ…、ふふ、まだ、終わらないよ?」
「ん、はぁー、はあ、だあめぇ、なんでぇ」
否定する心と反して、ロディマスの接続機は徐々に硬さを取り戻しつつあった。考えるまもなく、ロディマスは自発的に、接続機を扱いた。恐る恐る指を絡めて、快感を求めるその猥らな姿に、オーバーロードは自身の接続機が、また起ち上がるのを感じた。それは、ロディマスも感じたようで。
「んう〜、おっきくなっちゃ、ばか。」
「君の痴態を前には到底無理な話だ」
「あ、やん! やだ、でちゃう、!」
オーバーロードが、腰を動かせば先程ロディマスの体内にだした生殖油がじゅぷりと、泡立ちながら流れていく。軽く頬に口付けて、言う。
「またいれてあげるからね」
「やあっ! 、もうはいらな…、ああああ! やああ、はげし、、、!」
「ほら、手はうごかして?」
「ひゃぁん! やめぇ、さわんなぃ、でぇ! 」
腰の動きが、大きくなるとそっちの快楽に溺れてしまい手がおろそかになってしまうらしい。そんな、ロディマスの手を動かしてやろうと、鈴口を引っかく。甲高い悲鳴と共に官能油の中に生殖油が混じって溢れた。少しの刺激でも達しやすくなっているらしい。
オーバーロードは自身の手を汚したロディマスの官能油を、舐めてみる。あまりおいしいとはいえない。そんな微妙な反応をした事に気を悪くしたらしい。不貞腐れたように、ロディマスが口付けをしてきた。
「あ、… 、ふぅん…、んちゅ、くちゅり…、ん、っちゅ」
「……、ちゅっ、ちゅる、ん、ちゅ…、ちゅうう、」
飲み込みきれない唾液が、互いの唇を濡らしていく。どちらからともなく離れた唇から、熱っぽい息が絡み合った。
「拙口は治ったか?」
「お蔭様で」
ロディマスが、わざと内壁を締め付けるように蠢かせた。油断していたオーバーロードは達しそうになるがなんとか耐える。いたずらが成功したかのように、薄く笑ったロディマスに加虐心が芽生えた。最近のロディマスはなんだか、よくいたずらを仕掛けるような気がする。そんなオーバーロードの気持ちを悟ったらしいロディマスが言った。
「意地悪したくなった?」
「してほしいのかい?」
「甘くしてほしい」
「ふむ、… じゃあ遠慮なく」
ロディマスの首元にケーブルをつなごうとすれば、ぎくりとロディマスは身をよじった。
「パルスはいやだっ!」
「甘くするって約束したからね」
「や、やだ… パルス嫌いだってば…! んや、ふうっ、」
ロディマスが、浅い排気を繰り返してパルスの流れに対応しようとする。振幅を繰り返すパルスに、徐々に機体が慣れてくる。ロディマスがこれをつなぎたがらないのは単に自分の機体を細かく知られたくないからだ。無理やり快感を引出されるのも苦痛だった。
そんなもの知ったことかと、オーバーロードはロディマスへ送るパルスの振幅の幅を大きくしていく。上に昇って落ちてくる浮遊にも似た感覚に、心許無くなって視覚器を閉じた。
「ん…、ふあ、んううっ! や、めぇ…、」
「ふふふ、まだこれからだよ」
「っひ! なっ、はなせ、!」
オーバーロードがなおざりになっていたロディマスの接続機に指を絡めた。ゆるゆると幹を扱きあげながら、ロディマスに微笑みかけた。
「私は中々いいけれど君を不服にさせたいわけではないからね」
「んやあっ、やめて、ほんとに、はなせよ!」
「止めないし、止める気もないよ」
手の動きに合わせて送るパルスの振幅を変えれば、ロディマスの視覚器から涙が零れ、頬を伝う。吸い寄せられるように口付ければ、厭って顔を反らされる。
「ロディ、」
「んん、へ? ん!やあっ!」
繋がりをほどかずに、オーバーロードはロディマスを抱き上げた。驚いたらしいロディマスが不安がって、オーバーロードの首に手を回す。機体を反転させて、ロディマスの背を机に預ける。がつっと少々乱暴な音が鳴ったが、それよりも、自分の下に組み敷かれているロディマスの視覚器がはっきりとオーバーロードを捕らえたことに、高鳴った。
ロディマスが、オーバーロードの首に手を回しているからか、至近距離から見つめあった。
「やっぱりこっちの方が良いね」
「はあー…、あんたいっつもそう…、ん、! パルスッや、…!」
「私に言いたい事は色々あるだろうけど、」
「んうーーっ!、あ、! はあ、…、んやああっ、ふっぅう…!」
ゆっくりと律動を始めれば、じゅぶじゅぶと水音が立った。ロディマスの内壁がオーバロードの接続機にきゅっと絡み付く。それを、引き剥がしながら徐々に大きく律動すれば、ロディマスの脚がオーバーロードの腰に纏わりついた。
「おーばーろーど、おー、ばろーどぉ…! そこ、やめぇ、、! そこきもちいい、やっあん! はあ、きもちいィっ!」
「今日は、間違えないね、ロディ」
「んっう…? おーばぁ、んあああ〜っ!」
オーバーロードが高ぶっているのが、回路を通じてロディマスに伝わる。何がそんなにオーバーロードを高ぶらせているのか分からないが、少なくとも喜悦の感情からだとは分かった。今日のオーバーロードの機嫌が良くなった理由はロディマスにあるのだろうが、自覚がない。
「…っ…、ああ、ロディ、だしていい?」
「ふああん、はあ、だして、おく、! いい、だしてぇっ!」
「っ… 、ふふ、」
「っつあ〜! あっつ…、やっ、あつい…〜!」
必死に頷いて、内壁を締め上げた。その、締め付けを引き剥がして奥にどくんと生殖油の存在を感じる。びくっと、ロディマスの機体が震えて内部で達した。その拍子に、愛でられていた接続器の亀頭も擦られ、びゅくりと生殖油を吐き出した。 ロディマスの接続器から吐き出された生殖油はどろ、と互いの腹部をを汚す。オーバーロードが、その生殖油をロディマスの接続器へ塗りこめようとして慌てて、手を叩く。
「さわ、んな!」
「…… 、至極無意識だったよ」
「やめろっての」
「今日はいい事ばかりだったから」
オーバーロードを睨み付けると、くすくすと楽しそうに笑った。接続器がどろどろの受容部から引き抜かれ、一瞬息が詰まった。
「睨み付けられても楽しいね」
「っ、楽しいわけ…!」
「なら、君の楽しいことをしようか」
「…… そんなことより洗浄したい…」
「…、壊してしまったからね」
「はあ!?」
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鳳櫻月雨