あとがき

この話の大部分を「序」に詰めました。もしお時間がありましたら、読み終わった後にもう一度、「序」の部分だけでも読み返してもらえればとても嬉しいです。
高明さんの第一印象は姿勢が綺麗な人だな、立ち姿、言葉遣いなど美しい人だな、でした。なので美しい話が書きたいと思ってこの話の構想が出来上がりました。
もしこの話を呼んで、一瞬でも美しさを感じてもらえたなら、とても嬉しく思います。
実は恋愛要素を中心にした長い話を書くのは初めてだったりします。今回は大分頭を悩ませて書いていました。もう全部が全部、蛇足な気がしてなりません。いやあ、まいりましたね。恋愛の話難しい。
ネームレスで書ければよかったのですが、高明さんはお相手の事をたくさん名前で呼びそうだな、と思ったのと、ご自身も名前で呼ばれるのが好きだといいな、という思いから名前アリの女夢主人公となりました。
初期設定では夢主が引っ越してきたのがお向かいさんだったんですけど、きれいさっぱり無くなりました。お向かいの向野(むかいの)さん。その名残。
元々の予定では、今回の高明さんサイドの話が前半、夢主ちゃんサイドの話を後半、の予定でした。実現できなかったのは自分の力不足です。
夢主ちゃんから見た格好良くてかわいくてお茶目な高明さんをちゃんともっと書きたかったなぁと思いつつ、いざ書き上げてみるとこれ以上は蛇足なような気がして……。
そう。夢主ちゃんの職業を薬剤師にしたのは、高明さんと漢方の話とかなんか色々書きたいものがあったからなのですが、書き終わってみればあまり本筋に関係ない内容だし逆に邪魔になりそうだし、ということでほとんどがお蔵入りに。とりあえず今のところ続編の予定は無いです。
百鬼夜行派生パロ番外編の話を広げてみたいと考えていたのでそちらで書こうと思います。……そしていつものことながら、何かしら書かなければならなかったことを本編で書き忘れている気がします。怖い。
そして、今作での景光くんについては、生きているのか、それとも原作で描かれていた通りなのか。ご想像にお任せいたします。どちらとも取れるように描写したつもりです。ご両親についてはどこまで触れていいものかと悩み、結局ほとんど触れずに終わってしまいました。
最後の手紙文の何やかんや、高明さんと夢主ちゃんで書き方が大分違います。完全に仕様です。手紙を書くって難しいですよね。

……大分切羽詰まって書いたので、細かな部分で間違いなどありましたらそっと目を瞑っていただければと思います。ついでに誤字脱字も見つけたら見逃してやってもらえたら助かります。
こうして一つの作品を書き上げたことによって、改めて諸伏高明という人物について深く考える機会を得られて本当に良かったと思います。より一層諸伏高明という人物が幸せであってほしいという思いが強まりました。
改めまして、最後までお目通しくださりありがとうございました。


山梔子セイナ
2024/12/1 発刊
2025/4/13 全編web掲載


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