みかさにエロ(ハート喘ぎ)
※未成年は読まないでね…!
本丸にある一つの空室。
何に使うのか、見当もつかなかったと言えば嘘になる。
私はそこで、付喪神に組み敷かれていた。
三日月宗近。
天下五剣に数えられる、誰もが知る名刀の付喪神。
「これはよい、なかなか甘やかな肌だな」
首筋を舐めて、三日月がそっと囁く。
腹をくくって着物は脱いだが、それでも迫られると、怖い。内臓を、真っ黒な手が静かに掴んでくるような、そんな恐怖があった。
「じじいでは嫌か?」
首を横に振る。嫌だとか、そういう話ではない。
「それはよかった」
三日月宗近は美しい。
審神者内でも評判が高いし、言うなれば刀剣の「顔」のような役回りをしていることもあると聞く。こうして抱かれるのは、「役得」と思わなければならないのだろう。
女性的とすら感じられる優し気な顔立ちと裏腹に、身体はがっしりとしていて逞しかった。「じじい」と自称するのは皮肉か何かなのだろうかと感じられるほど若々しく、充実した霊力に満ち満ちている。
「そう硬くなるな。悪いようにはしない、まぁ、任せておけ」
あやすようにして頬を撫で、髪を撫でる。耳の辺りに手を添えて、静かに軽く、唇を重ねた。
「口吸いだけでもいくらか霊力は交わされるのだそうだ。こうして少しずつ、俺の気を流し込もう。よいな?」
目で頷くと、美丈夫は笑みを浮かべて、もう一度唇を、今度は吸った。そしてその隙間に、ぬるりと舌を滑り込ませる。
温かな舌が絡まり、彼の舌がわたしの舌を愛撫するように辿るのを感じる。どうやったのか、わたしの口内で、チュッと音を立てそうな程、わたしの舌を吸った。毒を含まれたような痺れが廻り、ぼんやりと身体が熱くなる。
「ん…っ、ぁ……」
口の中をしつこく犯しながら、三日月はわたしの肩を、腕を、脇を、腹を、腿を、ゆっくりと撫でまわす。望んでいたわけではないはずなのに、そこではない別の場所をもっと、と求めたくなるのは、彼の霊力がわたしの中に浸透し始めているからなのだろうか。言わば仕事の一環として、こんなことをしているはずなのに。ふしだらな気持ちがわたしの理性を蝕んでいくようだった。
焦らされていることにたまらず身体を
捩ると、三日月は唇を離し、ふっと息を軽く吐いた。
「霊力は低いが感度は高いのだな」
朦朧とする意識の中で、彼の目が濡れていることに気付いた。熱を持った吐息が漏れる。
「どうだ、悪くはないだろう?」
ん? と問いかける三日月の顔が思いのほか子供っぽくて、ちょっとだけ笑ってしまう。三日月はそれを咎めたりせず、むしろ満足そうな表情になった。
唇に触れ、それから少しずつ、下へ下へと唇を這わせていく。胸の先端を舌先でツッといじられ、わたしの身体はビクッと跳ねた。反対側は温かな手で優しく包まれ、包みながら指先は同じように先端に触れている。
乳房を吸われ、彼の舌が敏感な部分を
玩ぶように転がしていく。その度に快楽が身体を走り抜け、のどの奥から収めることのできない高い声が上がりそうになった。
「我慢をするな。声を出す方が早く楽になれる。それに」
顔を耳元へ移動して甘く囁く一方で、指先では優しく乳首を抑え、絶えず快楽の信号を送る。
「俺は君の声が聞きたい」
脳に甘い液体が注がれるようだった。
耳に口付けし、舌をするりと浅く入れ、続けて耳たぶを吸われる。瞬間、彼の言葉に従うわけではないけれど、情けないような声が出てしまった。三日月は首筋を、鎖骨に向かってくりくりといやらしく舌で触れていく。思いがけず、また声が漏れた。
「いい子だ。ここを舐められるのは好きか?」
そんな質問はされても困る。首を舐められるのなんて初めてなのだから。
答えあぐねていると、微笑んで、
「こちらはどうだ? どうされるのがいい、ん?」
乳首を抑えていた指を小さく揺らすように動かしてみせる。
「やっ、んんっ…あっ♡…ぁんっっ」
敏感なそれを、優しく弾いたりつまんだりしながら、わたしの顔をずっと覗き込んでいる。明らかに反応を楽しんでいると分かってはいたが、抗うことなど出来ない。身体を駆け抜ける刺激は、わたしの許容範囲をとっくに越えていた。
「かわいい、かわいい。よい眺めだ」
わたしの口の端に、キスを落とす。
「この姿を初めて見るのは、俺なのだな」
ああ、と熱っぽいため息のような声を吐き、その唇はまたわたしの口を塞ぐ。先程よりも遥かに激しく、舌が舌を求めて蠢く。
「ぁふっ、んっ♡……ぁあ♡……っ、ん、…んっ♡やっ、ぁはぁっ♡♡」
息をすることもままならず、溺れてしまいそうだった。胸元の愛撫、そして長く執拗な口付けに、身体がどんどん火照っていく。腹の下にじくじくとした、今までに感じたことない感覚がたまっていく。腰のあたりが浮きそうになり、片方の膝を立てようとすると、その足はひょいと抱えて動かされ、まるで蛙の足のように持ち上げられた。
あられもない姿勢に困惑する余裕もない。
「君にはうんと優しくしよう。特別、というやつだな」
ようやく唇を解放され、酸素を求めて喘ぐ。
三日月の手がわたしの腿を丁寧にまさぐる。
「そろそろ触ってほしいのだろう?」
尻を撫で、それから指が蜜壺へ、自分ですら碌に触れたことのない秘部へとっぷりと入り込む。痛みはないが、酷い違和感があった。彼の指が動いているらしいことは何となくわかったが、初めての感覚に、何をされているのかだんだんよく分からなくなってきていた。
彼の指が、あの繊細な工芸品のような、それでいて力強さのあるあの指が、わたしの中に入り込んで、何かを探っている。それを思うだけでやけにいやらしく、熱を帯びた息が唇から漏れてしまう。
「ああ、君は本当にいい子だな、蜜が止め処なく溢れてくるようだ。……さて、この辺りかな?」
一番の快楽が走り抜け、身体が跳ねた。
「そうかそうか、当たったか」
呑気にニコニコしているらしいが、わたしはそれどころではなかった。同等の快楽が激しく身体を揺さぶり続ける。嬌声も、腰が勝手に動いてしまうのも止めることができない。胸が弾んで揺れているのが、自分でも分かった。
「いやっ、あっ♡っっ、ああぁっひっ♡ やめ、んっ♡、ぁんっっ! ひゃんっっ♡♡♡」
「そう嫌がってくれるな、もっと苛めてみたくなる」
さぞかしみっともない光景だろう、わたしは初めての閨だというのに、狂った遊女のように激しくよがっていた。早く楽にしてほしい、いかすのでも殺すのでも構わないから。
懇願を眼差しに込めて、彼を見る。
「よい表情だな」
うっとりとこちらを見て、空いている方の手でわたしの腹を撫でた。
「あまりに愛しいと、壊してみたくなる」
そう言って、動かしていた指をヌルリと引き抜いた。わたしはぐったりと脱力し、荒い呼吸で酸素を求める。
三日月は、わたしの体液にまみれた自分の指を満足そうに見つめ、質感を確かめるように指先をねちゃねちゃと動かした。その様子が目に入り、恥ずかしさから頬に熱がのぼる。
「少し落ち着いたか? 途中でやめてしまってすまなかったな。安心しろ、きちんと最後まで、よくしてやろう」
それは安心していいことなのだろうか。
濡れていた指が会陰を這い、わたしは次に来るであろう快感に身構える。と、わたしの体液をすくい上げた彼の指は、内側ではなく割れ目に入り込んだ。反対側の指で茂みと、僅かな肉を押し広げる。次の瞬間、今度は刺すような刺激が突き抜け、わたしは反射的に身体を仰け反らせた。
「ここはかなり敏感だな。うむ、よいよい」
言いながら、わたしの隠れた突起に刺激を与え続ける。さっそく壊れてしまいそうだった。彼の手で押し開かれた両足も、今はもう自ら開いている。もっと、もっと来てほしい。もう壊れてしまいたい。
身体の奥に、別の指が再び入り込んできた。二つの刺激が目くるめく快感を運び、わたしは身体を躍らせる。三日月の美しい指が、何度も何度もわたしを犯す。
声を上げ続けて、喉はカラカラに乾いていた。
やめて、もうやめて。口ではそう喘いでいるけれど、本音は違う。もっと、もっと。
不意に三日月の手が止まる。
「俺が欲しいか? 主よ」
指が引き抜かれ、わたしはたまらなく淋しい気持ちになってしまった。
「正直に答えてくれ」
逃げ道を塞ぐように、わたしに覆いかぶさる。
三日月の、深い色の目がわたしを見ている。夜空みたい、そう思った。
「……ほしい」
「うむ、そうか。そうか」
にっこりと笑い、柔らかく口付ける。
「我が主よ、俺のすべてを差し出そう。俺はそのために来たのだからな」
そう言って、深い深い口付けを交わす。淫靡な、濡れた音とともに熱い息が交じり合う。
三日月の唇が、舌が、手が、指が、わたしのすべてに触れていく。
すっかり熱に浮かされてしまった頭は、もう何も考えることができない。
両足を支え、わたしの秘部に彼のものがあてがわれる。焦らすように、それを使って濡れた部分を撫でまわし、時折クチャッと音を立てた。
ゆっくりと、彼がわたしの中へと入ろうとする。
ほんの少ししか入り込んでいないのだろうけれど、それは考えていたよりもずっと大きくて、圧があって、内側がすぐにいっぱいになってしまうようだった。
「やはりきついな……」
苦笑しながら、三日月が言う。
彼がすっかり入り込んでしまったら、わたしはどうなってしまうのだろう。どうしても、そちら側へと行きたい。そんな願望がわたしを支配する。
「いいよ、壊して……全部、ちょうだい」
呂律のもたついた自分の声が、聞こえた。
彼は少し驚いたようだったけれど、「壊しはしない、案ずるな」と諭すように言って、唇で肌に触れた。
そしてゆっくりと、ほんの少しだけ身体を押し込み、また引き戻す。なかなか奥まで入らないようではあったが、内側からやってくる圧迫感は、彼が動くたびに増していき、わたしはどんどん高まっていくのを感じた。
「はやく、こわして、おねがいっ」
息も絶え絶えに懇願するが、彼はペースを変えようとしない。
「あまり急くでない。そんなことを言われたら、俺が先に果ててしまう」
「もっと、んっ、きて! さわって、こわしてぇっ、はぅんっ♡ っっんくっ、ぁっ!」
暴れる身体を、三日月が強い力で押さえつけてくる。
「ああ、これは……うむ、なかなか。よいぞ、主よ。もうすぐだ」
「ひゃっ、んっ♡…んっ、あっ……ふっ♡♡ ん、ああぁっ♡」
ズズッと彼が奥へ入り込み、ゆっくりと折り重なっていた快感の中に、ピリッとした痛みが混じった。身体の奥の、更に奥の方から、びくん、と絞るような感覚が走り、それに合わせるようにして、三日月が
呻く。
「すごいな…少しでも動いたら、これは、果ててしまうな」
小さく笑いながら三日月は、腰をしっかりと押し当てたまま、わたしをきつく抱きしめる。わたしも腕をまわし、それに応えた。唇が重なり、奥の熱は更に温度を上げる。ギュッと、身体の奥が締まるのを感じ、彼もまたそれを感じたらしく、堪えるような声を出した。
「……痛くはないか?」
ん、と頷く。
「そうか。では少し動くぞ」
ほんの僅かに三日月の身体が離れ、圧から解放されたかと思ったら、再びゆっくりと肉を押し分けて入ってきた。どうしようもない感覚が腹を突き上げ、わたしは嬌声をあげる。
三日月はそのゆっくりとした動作一つ一つに熱い息を吐いた。時折、唸ったり、ああ、とため息のようなものを漏らす。それを見ていると、彼もわたしと同じように感じているのだ、と愛おしさが激しく募った。
もっと触れたい、キスがしたい。快楽の上昇とともに欲望が膨らんでいく。
強く。
そう思った時、彼の動きが俄かに早くなった。肌と肌が弾ける音が響き、熱く、大きな彼そのものが、わたしを幾度となく貫いていく。
「あっあぁっ♡イクッ♡イッちゃう♡♡♡ んっ♡っふぁっ、だめっ、あっあぁぁっっ♡♡んっ♡もっと♡もっと、もっと♡♡♡」
彼の汗が、降り始めの雨のようにぽたぽたと垂れてくる。
不意に、ぐんっ、と更に奥へ攻め込まれ、頭の中で意識がパンッと破裂した。
わたしの体内で三日月が脈打つと、彼が膨らみ、わたしの奥は反対にギュッと締まった。快感の嵐が一瞬で吹き抜けたようだった。
ぐったりと力が抜けてしまい、意識が散り散りになる。それでも身体の、特に首筋の辺りはドクドクと激しく音を立てているようだった。その勢いのせいだろうか、少し頭がくらくらする。
三日月が、チュッとわたしの唇を吸った。
「はっはっはっ、なんとか保ったな」
場違いなほど朗らかに笑いながら、優しくわたしの頬や額を撫で、また口付けをした。
それから、ゆっくりと、惜しむようにゆっくりと、自身をわたしから引き抜いていく。少し遅れて、何かがドロリと零れた。
「主よ、どうか俺の子を身ごもってくれ」
うっとりとわたしを見つめ、わたしと彼は何度も何度も口付けを交わした。
(おしまい)
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