私はとりあえず、槙野を追った。
帝結愛と帰り道が分かれるまで。

「あ、みかど家その辺なんで!ありがとうございました!」

「おーっ!ばいばい!」

手を振るみかど、槙野を追うわたし。
空ももう真っ暗になりかけている。

帝結愛が去っていった後、私は追いかけていった。

「槙野!」

「飛鳥……」

おたがい、名前を呼んで振り向く。

「告白して、上手くいったんだね。おめでとう」

本当は反発したいけどそれを否定できなくて。

「ありがとう。俺なりに愛すよ、結愛を」

そう言い、足を進める槙野。

「イラストで愛を伝えるのは斬新だったわ」

帰り道はほんの少し、通り過ぎているけど、結果を聞きたい。

「だろ?」

「うん、凄い」

拍手を軽く、響かせる。

「帝結愛、なかなか裏がありそうな気もするぜ」

はは、とあざ笑うかのような笑み。

「あはは、そうだね」

あの子はあまり、裏が無さそうと思う。だけど人は見かけによらず。
実はあったりするのかもしれない。帝結愛の本性が。

「と言うわけでさ、ついてきてくれてありがとうな。じゃあ」

頭をポンポンされた。私はそれに軽く笑む。

私も帰路を目指す。

ふたりの祝福を祝いながら─────

崩れる事なき、ふたりの愛を祈る

              2に続く


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