…
もう1階は見終わったのじゃないかなと思い
2階へと急行する。槙野は急に居なくなったから驚いてるかな。
2階のシアター紹介ルームへ行く。
「槙野!」
きっとここで告白するんだろう、人の居る所で告白するのは槙野の性癖だったりして?
それが快感だったりするのかな?
「飛鳥!」
「何やってるの?」
帝結愛が居ないから今がチャンス!
「今、帝さんトイレ行っててさ。お腹いたいらしい」
まさかの大かよ、なんてツッコむ。
「今から告白?」
「そうだよ」
そう言えば、槙野は下心ありの笑みで笑う。
「告白しようか?飛鳥に」
「結構です!じゃ」
そろそろ戻ってくるだろう、そんな気がした私。
「あ、飛鳥……」
バレる、これはいけない。そんな気がして私は逃げた。
息を潜めて、すぐ近くのダンボールの置物に逃げる私。
これはいけない……そんな気がして。
「お待たせしました!それで話とは何でしょうか?」
純粋な乙女の声。帝結愛さんは彼氏居そうな気がする。
「あのさ、おれ……帝結愛さんのこと、好きなんだ」
「えっ……!ちょっと!あのっ!槙野さん」
顔を赤く染める、純粋な乙女。
「わたしなんかでいいんですか……」
媚びても居ない、ただの乙女。
ただの少女……。
帝結愛はそんな子
「うん。だってね」
そこで区切った槙野は、カバンからノートを取り出した。
「これ見てごらん」
見せたのはきっと、女の子のイラスト……!
「きゃっ!これなんですかっ」
驚きながら、口を当てる。
「ふふ。帝結愛さんだよ」
イラストは、帝結愛さんのパンチラを妄想して書いたんだ。きっと。
「好きなんだ。書いてるうちに劣情が炎を揺らめかせたんだよ……」
女の子を陥れるような口調の槙野。
まさか、槙野がこんなんだったとは思わなかった。
「え……っ!その絵にはみかどの愛がこもってるんですか?」
「こもってるよ。それはもちろんさ」
ノートをぱたんと閉じ、槙野は手を差し伸べた。
「つきあおう」
「はい。おねがいしますっ」
その手を帝結愛は取った。
槙野がふふ、と声を漏らした。
人があまり居ないのをいいことに、槙野は壁に帝結愛を押しつけた。
「ずっと居ようね」
キスをして、手を繋いで帰った。
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