「よし!建穂実継!」

「はっ」

「お主に新たな任務を言い渡す!」


学園長先生、急に立ち上がって何を言い出すかと思えば任務だなんて!
御使いではなくて任務というのがとても気にかかります!
ああああでも本当に嫌な予感しかしない…
できれば先を聞きたくないと本能が訴えてきますよ…今すぐ体調不良にでもなりませんかね私。


「本日より卒業まで、御使いを免除する!」

「…は、」


御使い免除とは…確かに学費の納入が終わりましたから、これから学園でのんびり学んでいこうとか考えていましたけれども…。






「そして、本日より忍術学園支援委員会委員長に任命する!!」





なんだかよくわからない委員会名と共に委員長という重要な単語がぽーんと投げられましたよね、今。
しかも今思いちゃったーって顔してますよ学園長先生!
人差し指で天を指す姿はまさに思いつきましたーと言わんばかりですよ!



「…が、学園長先生…それは一体…」

「うむ、流石儂じゃな!!」


もう自分の思いつきの素晴らしさに酔っていらっしゃるバヤイではありませんよ!

晴れ晴れしい顔つきの学園長先生とは裏腹に、私は今とても混乱しています。
もう一度聞き直すべきなんですか…支援委員会ってそもそもなんですか?
そんな委員会があるだなんて聞いたこともありませんし、状況的に考えて今思いついたんですよね先生…?

そしてなぜ、今、この瞬間にそれを思いついたんですか?
一年は組のよい子たちに遭遇したとお話しただけなのに…あの子たちには学園長先生の思いつきを掻き立てる何か大きな力でもあるというのですか?

あああ頭が混乱して思考が思わぬ方向に飛びかけました…。
しっかりしなければ、これでも忍のたまごですよ私!

「が、学園長先生。その支援委員会とはどのような委員会なのですか…?」

「うむ、よくぞ聞いてくれた!」



学園長先生の有難いお話をまとめると。
支援委員会とはその名の通り、活動内容は支援につきるとのこと。
お手伝いから緊急支援までその"支援"の幅は広いんだそう。
とにかく忍術学園におけるお手伝いさんを委員会にしちゃいましたーという感じだということ。

更に学園長先生曰く。
この委員会は特別特殊なため、所属するのは私ただ一人とする、とのこと。

顧問は儂が受け持つ!だなんて力強いお言葉もいただきました。
でも先生、学級委員長委員会の顧問じゃありませんでした…?
そんな疑問を挟む暇も気力もないまま話はトントン拍子に進んでいきます…誰も学園長先生を止められるわけがないのですよ…。


「お主を見込んでのことじゃ。精一杯励むように!」

「……承知しました」

この学園内で学園長先生が決めたことは絶対。
拒否なんて言葉は私には存在しませんでした…やるしかないのでしょう。


しかし!
私は何度も言うようですがしがない忍たまです!
特別秀でている部分もなければ、強烈な個性もありません!
一体何が学園長先生をここまで突飛な感考えへと突き動かしたのでしょうか……。


切欠は…一年は組、ですかね。


半ば茫然としながらも学園長先生の庵を後にした私は、ふらふらと忍たま長屋の方へ。
とりあえず部屋に戻って改めてこの状況について考えることにしましょう…疲れました。





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