後輩くんとお勉強

剣持刀也試験勉強ボイス架空台本

01:

「またですか、先輩。本当学習しないんですね。」


02:

「だから僕、何度も言ったでしょう。ちゃんと課題も出しておかないとあとで苦労しますよって。なんですか、この…見渡す限り一面の赤は。」
「はぁ…全く呆れますね。年下の僕でもこの間違えはないなって分かるものまでありますよ。」
「……なんですか、部活は言い訳になりませんからね。両立できてないと意味がありません。」
「僕ですか?普通に全部アベレージ取れますよ。先輩とは違ってちゃんと授業受けてますから。……痛っ!痛っ!暴力だ!いたいけな後輩に手をあげるなんて、最低な先輩ですね!!!…全く。椅子に縛り付けでもしなきゃ、勉強しなさそうですね。仕方ないな、僕が付き合ってあげますから勉強会しましょう。この、僕が、付き合ってあげますから(偉そうな言い方)。…うわ辞めてください!危ないなあ。2回目は流石に叩かれませんよ。」


03:

「態々休みの日に教室開けてもらってまでやるんですから、ちゃんと勉強してくださいね?僕も自分の勉強しますし、……なんですか?それ。」
「本当、先輩って危機感が無いっていうか…どうして小テストであんな事になるのかわかっちゃいましたね。勉強会だっつってんのにお菓子パーティー気分ですか。しまってください、食べるとしても休憩の時です。ほら、今貴方が出すべきものはなんですか?教科書とノートと問題集でしょ。」
「そんな嫌そうな顔されても、勉強しないと困るのは先輩ですよ?知らないんですか、高校に留年って制度あるの。僕、知りませんからね。先輩が留年しても面倒みませんよ。流石に高校で留年は……………、なんですか?」

(時計の音だけが響く)

「………あの、本当。馬鹿なんですか。留年したら一緒の学年だね、じゃ無いんですけど(ガチの呆れトーン)。確かにそうですけど。……はあもう、馬鹿みたいな事言ってないで、さっさと勉強してください。」


04:

「………はい、一旦休憩にしましょうか。よく集中してましたね。ハハッえらいえらーい(笑)。ウワッ!やめてくださいよ、ごめんって…!叩くな!すぐ手をあげるな!………で、どうでした?ちゃんと理解できてます?……まあまあ?あ、そうですか。流石に一学年上の内容は僕でも分からないですから、やってもわからない内容のとこは後で聞きに行ってください。面倒くさがらずに。…そりゃ、貴方のことだから面倒くさがるのも目に見えてますからね。…そりゃ、もう2年くらい先輩と過ごしてますからわかりますよ。嫌ってほどね。」
「ていうか、貴方が補習になったら困るのは部員なんですよ、分かってます?最後の大会も遠くはないんですから、辞めてください本当に。最後に主将が出られないなんてなったら目も当てられないですから。」
「………そうですよ、最後の大会なんですから。一緒に戦えなかったらみんなだって、……まあ僕もですけど、悲しいですから。その為にも頑張ってください。」
「え、ちょ、なに黙り込んでるんですか。は?ちょっと涙目にならないでくださいよ、面倒くさいじゃないですか!あーもう!ほら、そんな事にならない為に頑張ってくださいって。」
「………単純というか、なんというか。Wじゃあ頑張るWって、どうなんですかね。普通自分の進路とかの為に頑張って欲しいんですけど…まあ、いいか。僕はちゃんと言いましたからね、そんな事にならないようにしてくださいって。ほら、休憩終わりにしてちゃんとやりますよ。お菓子は終わり。僕が預かります。」


05:


「ぐったりした顔、初めて見ました。土日にみっちり部活した後も結構ピンピンしてるのに、勉強の後はそんな顔するんですね。面白いな〜、弱ってる人類の顔。………うわ、反論もしてこない。流石に疲れたんですね。しっかり勉強出来たってことだと思うので、良いんじゃないですか。まあ今日一日だけじゃ意味ないんで、ちゃんと毎日コツコツやってください。」
「はあ?絶対やらない?飽きちゃう?……あのねえ。だから僕言いっ……(遮られた風に言葉を切る)、…はあ。僕に見張りをやれと?いたいけな後輩の大切な時間を奪ってること、ちゃんと自覚してくださいよ。16歳の休日は大事なんですから。…僕が見ててやるんですから、本当ちゃんと赤点回避してくださいよ?分かってますよね。………一緒に最後の大会、勝ちますよ。」
「あ、駅着きましたね。じゃあ、また明日。練習で会いましょう、先輩。お疲れ様でした。」