いつの日からか


いつからやったやろか。

特別な感情を抱き始めたんは。護りたいって思い始めたんは。


幼い時から滅多に泣かんかった。
いじめられようが、怪我をしようが、絶対に泣かんかった。

それでも一回だけ、大泣きしたことがあった。

泣いた理由はもう忘れてしもたけど、初めて見た泣き顔は今でも忘れられへん。
人を頼ることが苦手で、不器用で、泣くんことが出来んくて、一人で突っ走るクセがある阿呆な奴。
やから、俺が泣き場所になるって決めたんや。





「タツー?そろそろ塾始まるのに、何しとるん?行かんの?」
「おん。今行くわ」
「珍しなぁ、タツがボーッとしよるなんて…」
「別にボーッとしてたわけやない」
「ふぅん?」


―――護るから。絶対、絶対…俺がお前を護ったるから。
せやから…ずっと隣におってぇな。
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