小ネタA
■高校生夢主と中坊新一くん
無事、というか、危なげなく帝丹高校に入学した咲羅。
入学式とかで忙しかったのか、家が近いにも関わらず1ヶ月くらい会ってなかったんだけど。久しぶりに家に遊びに来た彼女は、ほんの少しだけ、変わっていた。
「…咲羅、ピアス開けたのか?」
「え?…あぁ、うん。高校入学したからな」
「ふぅん…高校デビューってやつ?」
「そういうわけじゃないけど、…ずっとつけてみたかったんだよ」
髪の隙間から見え隠れする、赤い石のついた小さいピアス。主張しすぎないソレは、美人な咲羅によく似合っていた。
…何か、いいな。ピアスとか、そういうの。開けんのは痛い、って聞くけど…ピアスだったらさ、こっそり同じものつけてても周りにはバレねーじゃん?だから、ちょっと憧れるんだよな。咲羅と俺、付き合ってねーけどな!
「何だ、新一も興味あるのか?ピアス」
「んー…そうだな。咲羅の見てたら興味わいた。綺麗なんだもん、それ」
「ふふっだろ?一目ぼれ、したんだ」
「……俺も開けよっかなぁ」
ボソリ、と呟いた独り言は思いの外、部屋に響き渡って即座に咲羅にダメだろ、と言われた。
何でだよ。つーか、開けた奴にダメとか言われたくねーんだけどなぁ。
「何でダメなんだよ」
「せめて高校に入るまでは待てっての。お前、中学生になったばっかりだろ?」
「そうだけどよぉ…」
「…お前、志望校ってもう決めてたりすんの?」
「んぁ?まぁ…志望、っつーか、多分帝丹に行くんじゃねーかなぁ」
「じゃあ、無事合格したらピアス開けてやる。ピアスも入学祝いで買ったげるよ」
「えっマジ?!」
「おー。しっかり頑張れよ、中学生!」
っしゃあ!受験はもーちょい先だけど、頑張る理由が出来たぜ!
(新一は赤より青、かな〜)
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