貴方からのお願いならば、
「え?調べてほしい人?」
「ああ。頼めるか」
「もちろん、相棒からの頼みならいくらでも―――誰です?」
「バーボン―――安室透だ」
「嫌です。」
「おい、俺からの頼みならいくらでも聞くんじゃなかったのか」
「それとこれとは話が別!!」
「はぁ…変な所でわがままを言うな」
「……わかりましたよ。何かそいつに関する情報、ないですか?1つでもあればいいです」
「ボウヤに小さい頃のあだ名がゼロだった、と零したらしい」
「ゼロ?―――それってどっちの意味で?」
「さあ、どちらだろうな?」
「ふむ…その情報があれば、絞り込むのは簡単だと思いますよ」
カタカタとキーボードを叩く彼女の横顔は、とても真剣で。…頼んだのは俺自身だが、少し気に食わなくて手を出してしまうのは…それから数十分後のこと。