綺麗だね


大分体調も良くなったルナはしばらく仕事漬けの毎日を送っていた。元気ならそれでいいや、って最初は思ってたんだけど…周りが止めたくなるくらいに仕事に精を出してて(それだけ仕事が溜まってる、ってことなんだけど)、また倒れちゃうんじゃないだろうかーってハラハラしてたんだよ。あのグウェンダルでさえ心配そうに見てたからね、あの人だって仕事漬けなのに。
本人はしばらく部屋に籠っていた分を取り戻しているかのように、結構イキイキとしてはいたんだけど…先手を打とう、と決めて。コンラッドに彼女と一緒に休みを取るようにお願い…もとい、命令をすることにしました。
そして2人が出かけていったのがお昼ちょっと前。送り出したヨザックから嬉しそうな顔してましたよ、2人共って報告をもらって良かったーって安心したんだ。





「陛下!」


もうすぐ仕事も終わりだ、という夕方。珍しく俺1人になっていた執務室にひょっこり顔を出したのは、コンラッドとデート中であろうルナだった。


「ルナ?戻ってきてたの?」
「ああ、ついさっきね」
「思ってたより早かったね、もう少しゆっくりしてくれば良かったのに…」
「ふふ、たっぷり楽しませてもらったから大丈夫。ありがとうございました」


いつもの軍服ではない服に身を包んでるルナは、雰囲気がすごく柔らかい。いや、いつもそんなにピリピリした雰囲気を纏ってるわけでもないんだけど!…でも、服が違うとやっぱり印象も変わるんだなぁ…ヨザックがやってくれたであろう化粧も似合ってるし、すっごく綺麗だ。
きっと恋人のコンラッドもドキッとしちゃったんだろうなぁ。さっきのふんわり笑った顔とか、思わずドキドキしちゃったもんね。コンラッドにバレたらさすがに怒られちゃうかもしんない。名付け親の大切な人だから、ルナは。


「これ、私とコンラートからのお土産。1日お疲れ様、ユーリ」
「わ、ありがとう!…あれ?そういえばコンラッドは?」
「皆に買ってきたお土産を配りに行ってる。私も一緒に行く、と言ったんだが…執務室にいてって言われてしまってな」


言われた本人は何でだろう、って顔をしてるけど…俺はコンラッドの気持ちわかる気がするなぁ。彼はきっとこの姿を誰にも見せたくないんだろう。ただでさえ人気があるルナなのに、こんな綺麗な姿を見られちゃったらもっとファンも増えるだろうし、ライバルもたーくさん増えるだろうしねぇ。
その前に此処へ行くように言ってしまえば、接触は最小限で済む!そう考えたんだろ、コンラッドは。…ま、ルナ第一主義な名付け親は俺にですら、見せたくないと思ってるかもしれないけどねー。
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