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【その途の先の果て:ツバサ】
心なんて持たなければ、こんな思いをしないで済んだのに。殺戮人形のままでいられたのなら、キミに辛い思いをさせずに済んだのに。…僕と出会うことがなければキミは、きっと普通の幸せを手に入れることができたんじゃないのかなぁって思うんだ。
「―――ごめんね」
キミを、好きになって。
【闇に咲く一輪の薔薇:執事】
「お前って僕のどこが好きなの?」
「…また急ですね。どうしたんです?」
「んー…気になったんだ、僕なんかのどこに惚れる要素があったんだろうって」
「貴方は…時々、本当に馬鹿なんですね」
「おまっ?!」
「でもまぁ、そういう所も好きですが」
しいて言うならば、貴方だから。
【未完成の恋情:aoex】
「すき、」
ポロッと零れ落ちてしまった言葉は、慌てて口を塞いでもなかったことにはならんくて。隣にいたタツにやってちゃーんと聞こえてしまっとった。
…あかん、何で口に出してしもたんやろ、恥ずかしすぎる!!
「…知っとる。俺も好きや、なまえ」
そう言って君は私にキスをした。
【想いは空に溶けて:名探偵】
「だからさ、昴さん。コイツは俺のだっつってんだろ」
「おや。でもまだ付き合っていないのでしょう?それなら私にもチャンスはあるのでは?ねぇ、コナンくん」
「オメーなぁ…!」
「……はぁ」
…目の前で繰り広げられる新一と沖矢さんのこの口論、私はやっぱり止めるべき?
【想いは空に溶けて:名探偵】
「オメー、昴さんには気を付けろよ」
「すばる、……ああ、今新一の家に居候してるっていう院生さんだっけ?」
「おう」
「何回か話したことあるけど、悪い人じゃないだろ?志保は少し怯えてるみたいだが」
「黒の組織とは何の関係もねーよ。…けど、気を付けろ」
「はあ…」
【鬼灯の冷徹:鬼灯様】
「鬼灯様、今日の夜なんですが―――何をしていらっしゃるんです?」
「躾ですよ、なまえさん」
「いや、閻魔様が大号泣していらっしゃいますが」
「気にしたら負けです。…それで何です?」
「ああ…シロさん達から夕食をご一緒にいかがですか、と」
「…仕事が終われば、ですねぇ」
【想いは空に溶けて:名探偵】
「なまえ、」
久しぶりにその声を聞いたような気が、した。バッと振り向けば、そこにいたのは―――新一。
コナンの姿ではない、まぎれもない、私がずっと会いたいと思っていた姿だ。ああやっぱりこっちの姿の方が断然いい。浮かぶ涙を隠すように私は、思いきり抱きついた。
【架ける、想い:まるマ】
「お嬢、俺がアンタのこと好きだって言ったらどうする?」
そう言ったヨザックの瞳は、やけに真剣で思わず息を飲んだ。
幼い頃から一緒にいて、今でも一緒にいることが多いけれどこんなことを言われたのは初めてで…何も、言葉が紡げない。笑い飛ばすことさえ、出来なかったんだ。
-8-
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