君には笑顔が似合う
可愛がっていた子が、いる。どこか淋しそうで、どこか遠くを見ているような目をしていたひとりの少女。そのクセ、とんでもなく頑固者でもあったんだけど。…だけど、いつだって浮かべる笑顔は愛想笑いに近かった。
「千さん、この曲とても素敵です」
「当然でしょ。…好き?」
「好きです。お二人の曲は、どれも大好きですよ」
久しぶりに会った彼女は、とてもいい顔で笑うようになっていた。ああ、そうか。僕はそんな顔が見たかったんだ。
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