船長にキスをするなら
「キスの意味?」
「キスの、っつーか、する場所によって意味が違うらしいぜ」
「へー」
「『キスの格言』とかいうやつもあるらしいな」
「え、ペンギンなにそれ」
「とある劇作家の作品の中に登場するセリフらしい」
「ふぅん…世の中には色んなものがあるんだね」
「んで、リズなら船長のどこにすんのかなって思って」
「ペンくん、シャッちゃんのこれってセクハラになる?訴えたら勝てる?」
「勝てる、勝てる。絶対、勝訴間違いなし。もしくは船長に告げ口しろ、秒で解決する」
「やめて?!てか、今のってダメ?セクハラ?!」
慌てふためくシャッちゃんが面白くて、ついいつも遊んじゃうんだよねぇ。多分、ペンくんも同じだと思う。だってすっごく楽しそうだし、口角も上がってるから。シャッちゃんの反応って素直だからな〜。つい、ね。
「キャプテンにキスなんて恐れ多くてできない…やろうとしたらバラされそう」
「いやー、俺達がやったらそうなるだろうけどリズなら船長もバラしたりはしないんじゃないか?」
「俺もどうかーん」
「うーん、まぁやるやらないは別として…首か、足かなぁ…」
「頬とかじゃないのか?」
「うん、キャプテンにだったら…頬って感じはしない。ペンくん達だったら頬かデコ!」
「そりゃどーも」
「あっリズ見つけた!キャプテンが呼んでるよ〜」
「キャプテンが?わかった、すぐ行く!じゃーね、ペンくん、シャッちゃん」
「ああ」
「いってら〜」
「………ペンギン。首と足の意味、教えてやろうか」
「?なんだよ」
「首が執着。足は部位にもよるけど…腿なら支配、脛なら服従、足の甲なら隷属、爪先なら崇拝だったりするんだけど」
「腿以外、リズにピッタリじゃねぇのそれ…」
「俺も同じこと思った。意味を知らねぇで言ってるのすげぇよアイツ」
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