その笑顔には敵わない


楽し気な声で名前を呼ばれ、嫌な予感がしつつも振り向けば、真っ赤な苺をたくさんのせた菓子を持ったアイツが立っていた。…甘そうだな、これ。

「ファイくんと作ったんだ!一緒に食べよ」
「お前も毎度、よく作るよな…」

だって既製品だと甘くて、黒鋼くん食べられないでしょ?
何を言ってるんだ、という顔で、そう言い放った。
ああくそ…コイツは何で、こうもあっさりと爆弾を落としやがる。けれど、そういう所も悪くないと思ってしまう。

「一口だけだからな」
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