今日も俺は定時で帰ります
夢主side
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今日も今日とて、俺はある目標を掲げて仕事に励む。
「あと10分ぐらいだが、今日もお前らいけるか!?」
「はい!此方は大丈夫です!!」
「此方はあと数枚書類が……いや、でもいけます!!」
「此方は既に終わってるのでフォロー入れます!」
「おっし、じゃあフォロー入ってくれ!無理そうな時は遠慮なく仲間を頼れ、真面目なやつこそ誰かに頼って良いんだ。それがこの部署のモットーだからな」
「「「はい!!」」」
ガリガリと俺も部下も仕事真っ只中。
今の会話だけだと切羽詰まってる様に見えるが、別に俺のところの部署は他の部署と比べてしまえば別に切羽詰まってはいない。だが、それは目標を達成する為に致し方ない事だ。
その目標を掲げる理由とは。家族の為?それとも愛する人の為?いやいや違う。もちろん上司の為でも友人の為でもはたまた社会貢献の為でも世界平和の為でもない。
紛れもない、自分の為である。
自分が損をしない為、そして2度とあんな悲劇を起こさない為に。俺は今日も今日とて──
ジリリリリリリ!!
「おっし!!ベストタイミング!!本日のノルマ終了!お前らの方はどうだ!?」
「「「はい!此方も本日分の業務全て終了致しました!」」」
いつも同じ時間帯に鳴るようにしてあるベルが鳴るのと同時に本日最後の書類に印を押し、俺は今まで机に突っ伏していた顔を上げる。そして周りの部下達に声を掛ければ、部下達も本日の業務が終了したといつも通りの返事が返ってくる。
ああ、何て平和な1日だ。
決まった時間に出社をし、黙々と決まった時間真面目に仕事をこなせば残業する事もなく決まった時間に帰れるなんて。そう、これが俺の求めていた人生。これが俺の毎日の目標。
「そんじゃあ、今日も帰るか。お前らもお疲れさん!」
今日も今日とて、俺は定時で帰ります。