あの時の妹が *
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けどこころは私がするのと違って、乳首を狙うように指先をかすめていった。
ピクッと、体を震わせてしまったのは私が先で、僅かな仕草を彼女は見逃さない。
しつこく布越しに乳首をなぞりだす。
「…っ、ちょっと……ふ」
弄られる先端が痺れてきて、気を抜くと声が漏れそうになる。
好き勝手からかってくるこころの胸の先端を私も突ついた。厚手の生地の上からでも簡単に分かるくらい、可愛らしい程にしっかり硬くなっていていた。
「ぅ、……ぅん!」
こちょこちょとパジャマ越しに触り続けると、吐息混じりにまた熱を含んだ声が零れ出す。
ふいに、痛みの混じった強い刺激を乳首に感じて、体がビクッンと反射してしまう。
「…ふ、ふぅ……んっ!!」
加減を知らない。
じん、と痛いくらいに左右両方を摘まんで離さない。こねくり回すようにグリグリと指で挟んで押し潰したり、乱暴に引っ張ったりされる。
「はぁ…、ぁ……あ」
段々と大きくなってきた二人の怪しげな声が部屋に響いてきていた。
「声、外に聞こえるから静かにして…」
「……っ」
そのまま唇を重ねると、舌を躊躇いもせず伸ばして来たのはこころだった。
もっと、もっと。と誘うように長く伸ばした舌を深く挿し入れられていた。
口いっぱい頬張ることになった舌を、音を立てて吸って更に奥まで受け入れる。
「っ……ふぅ。…んん」
舌を引っ込めたかと思えば、今度は目一杯吸って私の舌を引っ張り出す。
ジュルル…、ジュポ…。ジュッ――。
大きな音を立てて、舌を吸われ、ぬらぬらと口いっぱいにした私の舌をぐちゅぐちゅと舐め回してくる。
乱暴で稚拙な遣り取り、それなのにこの荒々しさに欲情していた。口の中の熱さと同じように、ももどかしい程に下の方も熱を帯びてきている。
それを知ってか知らずか、彼女の手が私の股へと滑り、服ごしに擦り上げてきた。
「……っ、何処触って…!!」
「お姉ちゃんもしかして濡れてる? 気持ちいい…?」
「バカな事言って……そんなこと…。どこで覚えて来る…ん……」
弱い場所を上下にさすりながらこころは笑う。
恥ずかしさから、言葉は段々と尻すぼみに小さくなっていた。
服越しの刺激でも、触れられると擦れるせいで腰がひくついてくる。下着が冷たく貼り付いて気持ち悪い。
こころはスルスルとズボンの中に手を忍ばせ、遠慮なしにパンツを確かめた。
「やっぱり、濡れてた…。パンツがびしょびしょ」
「……なに、勝手にっ。は、……ゃあ、ぁ」
僅かに響いてくる音だけでどれ程濡れているのか察しがつくくらいだった。こころの指とを隔てるのは薄い布一枚、生々しく遊ぶ指先の感触にまた蜜が滴ってきてる。
「はぁっ、……。ぅ…あ……っ」
「お姉ちゃんこそ声、聞こえちゃいそうで怖いよぉ」
「んっ…、ぅん、む」
再び重ね、絡まる舌先。唾液を飲まされ滑りを増す口内。互いの舌を舐め合う度に耳に付いてくる、粘膜質な音に恥ずかしさが募る。
こころの指は、膣の上をグイグイと押しては上へと滑ってきて、抑えきれない声が塞がれているはずの口から漏れ出ていた。
「ふ………んぁ…、む。っん…」
私ばっかり一方的にされてずるくて悔しくなる。
こころも初めて試みているであろう秘め事で、ぼとぼと濡らしてるはずなのに。
私もパジャマに手を伸ばした。ズボンを少しだけずらして指先から滑り込ませ、下着に指を当てがう。
そろそろと伸ばした指で、しっとり濡れて張り付く布に気がついた。太ももの付け根まで指先を進めると、下着の裾から溢れた愛液が伝っていた。
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