創作小説 *恋愛
林檎で5つのお題
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『罪の果実』



きっかけはハルエの家へのお泊まり。

好きから別の好きに変わるのは、ほんの些細なことだったりする。





――そして気付いたときはいつも手遅れなんだ。



隣りで寝息をたてているハルエを眺めた。今のうちに、その寝顔は反則だって。

寝てるときは幸せそうな顔してるんだから。純粋に可愛い…触れたいと思ってしまう。

……けど、触れたらうちが駄目になる。これ以上間合いを詰めたら、何かが壊れると直感した。



――心臓が軋むような感覚に気付いたときには、もう遅い。



恋愛感情を持って接しては駄目。友達なんだから。
見込みのない片思いは、もうごめん。

とりあえずうちは布団から出て床に座り込んだ。
何、考えてるんだろう。何も考えたくないのに要らない雑音が入ってくる。




ハルエ……。

心で彼女の名を呼んでみた。





数秒後に、頭痛と心臓を締め付けられるような痛みに襲われた時、また同じ過ちを繰り返そうとしていることを悟った。


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