初めてのデート
1ページ / 29ページ


「明日、デートしよか?」


それは昨日の夜、寝る前に突然言われたセリフ。


「もちろん、これは指にしてや」


その時彼が触れた指輪は

言われた通り薬指におさまっている。


(二人で指輪して出かけるのって初めてだ…)


そして、ハンドルを握る彼の左手にある指輪を

横目で確認した水夏は改めて照れた。


(むしろデートが初めてだ…(//∀//))


「何や、ご機嫌さんやな?」

「ぅえっ!?」


突然話しかけられて思わず声が上ずってしまう。


「そ、そんな事な ─── 」

「そうなん?俺は楽しみやったけどなぁ?」

「─── い、事もないけど…」


「‥‥」

「‥‥ ( ;-艸-)」


何も言われないのは居たたまれない。

耐えられなくて両手で顔を覆うと声が聞こえた。


「楽しみやった?」

「…ウン」


頷くだけの返事だけをしてチラリと見ると

侑希は満足そうに笑っていた。




始まり / Ensuite


* 栞 *

* 章 top *


* おハナシ *
ALICE+