初めてのデート
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「着いたで」
そうして車が停車した場所は…
「ここって…桜華(オウカ)学園?」
「正解。俺の母校や」
学校の駐車場だった。
「…入っていいの?」
「ええよ〜」
桜花学園はマンモス校と言われる大きな学校。
侑希にとっては母校でも、私は他校生…
「でも何で?」
「今日はちょっとしたイベントがあってな。
今日のメンバーに水夏を紹介したかったのと
それともう一つは…」
そう言って左手をとり、指輪に唇を寄せる。
「ちょっ…何を…」
「水夏に一つくらい、俺のカッコええトコ
見せとかなと思って」
爽やかに笑う彼の姿など普段は見られない。
水夏は動揺した。
そんな二人を少し離れた所から冷めた目で
見ているものがいた。
「おいこら、そこのバカップル。
こんな所でいちゃついてんじゃねぇ」
不機嫌そうな声に視線をやると、
そこにはいつものスーツ姿ではなく
私服の宝祥幸(ホウショウ ユキ)がいた。
「何や、羨ましいんかいな?」
「羨ましくねぇよ」
(うゎ…こんな宝祥さん初めて見る…)
「お久しぶりです。宝祥さん」
「あぁ。元気だったか?水夏」
「ハイ」
「そうか」
幸がぽん、と水夏の頭の上に手を置く。
(こっ…子供扱い!?)
「そんな簡単に触れんな」
(!?)
「何だ?────嫉妬か?」
「宝祥とはいえ他の男やからな」
「ふぅん。お前がそんな独占欲の強い男だった、
とはなぁ…」
「もうええやろ。行くで、水夏」
そう言って、侑希は手を差しだした。
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