嫉妬と妻の立場
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「あぁ、でもいじめんといて ゆうたんは

 俺の事やないで」


そう言って侑希が水夏の方に向いた。

心まで読まれてしまいそうな気がした水夏は

慌てて目を逸らす。


「そんな顔せんでも大丈夫やて。心配なんか?」


こんな事言われるくらいだ。


突如わいてきた『不安』が

顔に表れていたのかも知れない。


「別に…心配してなんか…」

「心配してくれへんの?」

「………」

「ハハ…水夏がそんな顔してくれるんなら

 こういう話も悪ないな (*-∀-)ゞ」

「―!!」


侑希は何も言えなくて黙っている

水夏の頭を撫て言った。


「ひどい事言う先生に教えたり。

 自己紹介、できるやろ?」


そう言うなり腕をひいて自分と先生の間に

水夏を立たせる。


水夏がちらりと横目で見ると、

幸も小さく頷いた。


(はぁ…)


水夏は心の中でため息を吐き、

ゆっくりと先生を見上げた。


「初めまして…秋津水夏と申します」


それだけで理解したのか、しまった、という

顔をする先生に水夏は続ける。


「期待に添えなくてすみません (´Д`)」


その瞬間、対峙する二人の間に漂うのは

気まずいとかそういう微妙な空気。


双方何も言えず黙り込んでしまう。

仕方ないといえばそれまでなのだけれど、

でもそれを打ち破るのはやっぱりこの人だった。


「それじゃ説得力ねぇだろ。

 お前の存在はそんなに曖昧なのか?」

「そうやで。ここは自信満々に言うトコや」


(うぅ…責められてる気分だ…)


「…や…やり直し?」


至って真面目な水夏。


恐る恐る二人に聞くと侑希は一拍おいて吹き出し

幸は「お前の影響だろ」と侑希を睨んだ。




Avant / Ensuite


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