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クリスマス休暇に入ると、普段ユリと同室のハーマイオニー、パーバティー、ラベンダーと一緒だがみんな家に帰っているためしばらくはユリ1人部屋だ。特にすることもないので基本は寝室で本を読んだりしているがハーマイオニーやジニー、チャーリー、ビル、モリーに手紙を書いて梟で手紙を出している。たまにハリー・ロンの部屋や双子の部屋に行っている。
「うわあ────プレゼントいっぱいだ」
ユリはたくさんのプレゼントを開けた。ハーマイオニーからはお洒落なマグカップ、モリーから手作りの淡い青色のセーター、ハリーとロンからはメッセージカードとお菓子、フレッドとジョージは花形のネックレス、パーシーは本、ビルとチャーリーは靴と服をプレゼントされた。
「フレッドとジョージからのネックレス、可愛い──どこで手に入れたんだろ?」
きっと聞いても教えてくれないだろう。
「ん?これはなんだろう...」
ユリが手にしたのは小さな袋に入ったプレゼント───宛名は書いていなかった。ユリは袋から中身を出してみると、きらきらと輝いたサファイアの石が入ってあった。
「綺麗...でも、誰からだろう?」
どこを見ても送り先の宛名は書いていなかった。ユリがどんなに考えてもこの石を送って来そうな相手は見つからなかった。強いて言えばドラコ・マルフォイではないかと疑ったが、相手も自分のことをあまり良く思ってはいないのでそれはないなと結論づけた。結局誰が送ってきたのか───そのことを考えるのを止めた。とりあえずユリはサファイアの石を入れ物に入れて置くことにした。
「あ、このことは言った方がいいのかな」
ユリはハリーたちに相談した方がいいのか迷った。しかし、ここ最近ハリーとロンはニコラス・フラメルについて調べているため図書館通い中、ハーマイオニーもせっかく帰郷しているためあまり心配はかけたくない、それにニコラス・フラメルについて彼女も調べるだろう、フレッドやジョージも悪戯グッズの開発であまり部屋から出てこない、パーシーも自分のことで忙しくしているので散々悩んだ結果黙ってることにした。
「それに、この石綺麗だもん。捨てるのも勿体ないわ」
ユリはきらきらと光輝いているサファイアの石をしばらくじーっと見つめた。
「見ろよ、ハリーもウィーズリー家のセーターを持っているぜ!」
「でも、ハリーの方が上等だな。」
それからハリーとロンの部屋に行ってみると、フレッドとジョージも来ていたようだ。それに黄色の大きな文字でFとGのイニシャルがついてる青い色のセーターを2人とも着ている。彼らもまたユリに気づいた。
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