03
「悪かった。俺は何も持っていないし、何もしない。ただ、子供たちを引き取りに来たんだ」
男は両手を挙げてそう言った。引き取るだって?売り飛ばすの間違いでは?まぁ、どちらにせよ私にとっては些事なので気にしないが。
「あぁそう。だったらお好きにどうぞ。好きなのを選んで、Mr.Redbeard(赤ひげさん)」
赤い髪に無精ひげ、だから、赤ひげ。そういえばシャーロックが飼っていた犬も赤ひげだったような。そんなこと今はどうでもいいか。
「俺は、織田。織田作之助だ、ピーターパン。お前の名前は?」
「オダサクノスケ、ね。なんか工具みたいな名前だよね。」
「…いや、工具ではないだろう」
「で、サクさんはどの子を選ぶ?」
「さくさん…?」
「アンタの名前。長ったらしいから短くした。私は羽柴斎。齢16にして早撃ちの達人、暗器大王なんてあだ名もあるよ」
「……あぁ。子供なら全員引き取る。初めからそのつもりで来た」
私はこの人と上手くやっていける自信がない。というか今、何とおっしゃいました?
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