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 そろそろ競技場に戻らないと、きっと皆に迷惑をかけるだろう。ハリーはどうなったんだろう。セドリックはふと現実に戻った気がした。

「そういえば、優勝できなくて残念でしたね」

 セドリックは、よくわからないという顔をノエルに向けて、ポケットから鈴を取りだし地面に置いた。

「そういえば、ノエルの忘れ物ってこれだよね」

 指先で鈴をつついた。

「ええ、よくわかりましたね。セドリックにしては上出来ですよ」
「そっか。じゃあ、もう行くよ」
「ええ。気が向いたらここに遊びに来てください。昼寝でもしてるでしょうから」

 閉会式が終わった後、セドリックとチョウは天文台に来ていた。ノエルはいなかった。ただ地面に転がっている鈴がカランコロンと音をたてて笑っているだけだった。

「さようなら。僕の“ともだち”」


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