「唯世のキャラチェンはまあいいとして、ややのキャラチェンは実は初めてだったりしたのか?」



空海が唯世の倒した椅子を元に戻しながらややに尋ねる。



「うん。びっくりした。泣き出したら止まんなかった」



唯世の余りの豹変ぶりにびびったややはその場でキャラチェンしてしまった。



その途端、涙腺が崩壊して赤ちゃんみたく泣きじゃくってしまったのだ。

唯世より早く正気に戻ったから、召使いごっこできたけど。



「ややのなりたい自分が赤ちゃんってことなのか?」



その何気ない質問に、ぴたり、と動きが止まる。



なりたい自分。

将来、こうなりたいという願い。



しゅごキャラとは、本来そういうもの。

でも、私のはたぶん違う。



リラにしても、ぺぺにしても。

その事に薄々感づいていた。



「うん、そうかもね」



曖昧な言葉でぼかす。

誤魔化されてほしかった。



その時、ぺぺが真っ直ぐな瞳でこちらをじっと見つめていたのが印象に残った。





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