夕食とお風呂の後、ぼふんとベッドに倒れ込む。



「……」


昨日もそうだったが、今夜も知恵熱が出そうだ。

1日の密度が濃すぎる。

今日、ガーディアンのみんなと一緒にいて、正直楽しかった。



私の力は、しゅごキャラ持ちの人間にはキャラなりでもしない限りそうそう及ばない。



それがわかっているから、ガーディアンの人たちに気兼ねなく接することができた。



友達?と、あんな風に過ごすのはだいぶ久しぶりだった。



何時もは、深く仲良くなる前に離れるのだから。



付かず離れずを意識して人と接していた。



みんなと一緒にいられるから、ガーディアンは楽しそうだし、やりたい。



そう考える一方で、一つの事柄が思考に影を落とす。



×たま狩り。



×たまを発見したらそれをキャラチェンジの力で封印すること。



封印というのは、×たまの状態がそれ以上悪化するのを抑え、×キャラに進化するのを防ぐ事を指す。



そうやって封印をして、持ち主が自力で立ち直るのを待つということらしい。



私は、×たま狩りが怖い。



その行為自体には、×たまを元に戻す方法が現状、自然治癒にかけるしかないこともあって賛成だが、問題はそれを私が出来るかどうかである。



ペペの力はまだ未知数。



そんな感じは全くしないけど、万が一リラのような効果を生む力だったら、×たま狩りは出来っこない。



最悪の場合はキャラが孵化する前に壊すしかないとも言っていたが、私はそんなこと絶対にしたくないし。



そもそも"最悪の場合"になる前に壊してしまうのだから、オーバーキルもいいところである。



はぁ、とため息をつく。



『大丈夫ですよ。ややちゃん』



リラがいつの間にか、私の目の前に立っていた。



「大丈夫…?」



『ええ。ペペちゃんに秘められた力は、わたくしのものとは違って、破壊的な代物じゃありません』



そう言って穏やかに微笑むリラ。



リラが言うのなら間違いはないだろう。



ペペにはあんな力はない、と断言できる。



それに安心するのに、胸が締め付けられる。



リラだって、昔はそんな力持ってなかったのに。



そうしてしまったのは私だった。



『リラたん……』



悲しそうに呟くペペと一緒にリラを抱きしめる。



……そういえば、ガーディアンの話でもう一つ、気になることがあった。



何でも願いが叶う魔法のたまご――エンブリオ。



よくわからないけど、それを求める悪い奴らとガーディアンは戦っているらしい。



そしてまた、ガーディアンもエンブリオを探しているという。



何でも願いが叶うのなら。



私は、せめてリラを元に戻してあげたい。



しゅごキャラといえど、リラは家族の様な存在だから。



悲しみを抱えたままでいて欲しくない。



そんなことを考えているうちに、私の意識は落ちていった。



(ややちゃん、眠っちゃいましたね)



(おやすみ3秒ってやつでちゅね)



(眩しいだろうから電気を消してあげて…目覚ましのセットもしておかなくちゃ)


(リラたんはほんとに良くできたしゅごキャラでちゅ…)





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