5 日奈森あむ
新年も明け、季節は春。
書類整理したり、おかし食べたり、甘えたり、時々月詠イクトにちょっかい出されたり、×たまを封印したりしているうちにあっというまに時間は過ぎ去っていった。
ガーディアンで過ごす日々は忙しいけど充実している。
なんとなく、ややはこの穏やかとは言えないけど平和な日々がずっと続くと思っていた。
少しの諦めと、安堵。
劇的な変化はなく、ガーディアンもイースターもリラもややもおじさん、おばさんも。
きっとこのままなのだと。
全てを覆す、彼女に出会うまでは。
早朝のガーディアン。
いつもはみんな集まるはずの時間に誰もこない。
『…あ!…てんくう…しろ…あれが、らぷた…でちゅか…むにゃむにゃ』
ぺぺちゃんはまだおねむ。
こういう時、リラなら手伝ってくれるんだけど、例のごとく家にお留守番だし。
仕方なく1人で放課後に行われるガーディアン総会の資料をクラスごとに纏めていく。
五時間目までが期限なので早くしなければ。
それにしても部活で来れない空海はともかく、なでしこと唯世が来ないのは変だ。
みんなどうしたのかな。
何かあったのかな。
心配しつつ急いで手を動かす。
誰も来れないならやや1人で4人分やる必要があるのだから。
『…ごみが…ひとのよう、…でちゅ…びっくり…むにゃ』
……ぺぺちゃん一体どんな夢見てるんだろう。
始業まで後30分。
「あ!?結木さんごめん、1人でやらせちゃって…」
それから5分後、ようやく唯世たちがやって来た。
そして、書類を纏めながら口早に説明された内容に驚く。
「キャラ持ちの女の子……新しいガーディアン候補ってこと?」
「そうなんだ。しかも、しゅごたまが3つ」
「3つ!?」
3つって。3つ!?
いくらなんでも多すぎないですかそれ。
「複数のキャラ持ちの人間は今までに確認されてないのよ。しかも、それが3つってなると…。
彼女はかなりの戦力になるわ」
なでしこの言葉にギクリとする。
実はややにも2人いるけどね。
うう、罪悪感が……。
「それに、初代Kの言葉もあるから」
確か…"3つのしゅごたまを持つジョーカーが現れた時、錠を託せ"だっけ?
錠っていうのはハンプティ・ロック――綺麗な石がはめ込まれたクローバー型の錠のことだ。
不思議な力が秘められてるってこと以外はよく知らないけど、この学園内の何処かに保管されてるらしい。
「まあ、取り敢えず、いきなりしゅごキャラだとかなんとか言ったら混乱させちゃうかもしれないから、たまごが孵るまで見守っていくという方針で…どうかな」
「そうね。それと、イースターに狙われないようにガードしておかないと。しゅごたまを3つももっているなんて格好の的だわ」
「生徒を守るのがガーディアンの仕事だもんねー」
唯世となでしこと頷きあう。
決意を固めていたその後ろで…。
『メガァァア…メガァァアッ…!!』
『どうなさったの、凄くうなされてますわ』
『庶民よ!!気を確かに持つのだッ傷は浅いぞ!!』
『…た、たすけてくれええでちゅ、ふ、ふっかつの…じゅもんを…』
『わかった』
『わかりましたわ』
『『パルス』』
しゅごキャラたちがなんかやってた。
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