五時間目のチャイムとともに、クラスメイトより先に教室を飛び出す。
ガーディアン総会のためだ。
15分後に始まるからそれまでに舞台上の準備に…っと、わっ!?
ちょっと小走りに駆けていたら、曲がり角から現れた子とぶつかった。
あ、転ぶ。
冷静に頭でそう思った。
けど、ぶつかった子が咄嗟にややの手首をパシリと掴んでくれたおかげで事なきを得た。
ありがとう、とお礼を言おうとして固まる。
特徴的なピンクの髪、制服のかっこいい着こなし。
今朝、唯世たちが言ってた――
「あっ。あー、びっくり、した」
混乱する頭でやっと絞りだせたのはその言葉のみ。
その女の子、日奈森あむ…あむちゃんは少し慌てた様子でややの手首を離す。
「び、びっくりしたのは私の方。廊下で走るなって習わなかったの?」
トゲトゲしい物言いだが、嫌味ったらしい感じではない。
むしろ内心の焦りを隠すためにあえてそう振舞っている、ような。
確かにキャラを作っている感はあるような気がする。
「ご、ごめんなさい…」
そしてあむちゃんの言い分は全くその通りなので素直にぺこりと頭をさげた。
人気がなかったとはいえ廊下を走ったのは確かに良くなかった。
「次から気をつけなよ」
ふいっと背を向けてあむちゃんは行ってしまった。
そしてその去り際に彼女が小さく呟いたのをややの耳は拾った。
「ロイヤルケープ…あのこも…ガーディアン?」
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