「(((−−−−−ッブツン!)))」
先ほどの女性がいなくなってすぐに
「蘭姉ちゃん僕トイレ!」と蘭から離れ
女性に仕掛けた盗聴器を確認しようとした時
ちょうど盗聴器の破裂音とともに音声が聞こえなくなった
「(やっぱり、あの人は…)」
タイミングからして俺たちから離れてすぐに破壊している
ただのジャーナリストじゃないな…
最も、ジャーナリストだなんて最初から信じていなかったが。
-----そもそもなぜあの人を疑っていたのか?…それは少し前に参加した”ミステリートレイン”に彼女が乗車していたからだ。
あの事件ではベルモット、バーボンなど組織の人間が関わっていた。彼女は正直組織の2人とは”全く”顔を合わせていなかった。むしろ誰からも認識されていないほどに印象がなかった。そう、あの密接な環境で起きた事件で”ただ一人全く印象に残らなかった”人物、そこになぜか違和感を覚えた。
俺も園子や蘭が車内で撮った写真やら自撮りやらを見るまで違和感に気づかなかったが、何気なく撮った車内に映り込む彼女に全く覚えがない、会話した記憶も、事件が起きた時、駅へ到着する最後まで”記憶がない”のだ。−−−彼女の記憶だけが
そして先ほど声をかけた時の蘭の反応がまさに決定的だった。蘭も彼女の事を初対面の人だと思い込み接していた。
何か引っかかる…しかもすぐに盗聴器に気付き破壊している。
彼女は…組織の人間か?それとも――――公安か?