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「少年、何か用かな?」
少年の目線までしゃがみこみ、こちらも貼り付けた笑みで答えると…

「もう!コナン君何してるの!…すみません急に…」
「あっ!蘭姉ちゃん!」

この少年の保護者である長い髪の少女が目の前のメガネ少年の服を引っ張り、申し訳なさそうにこちらを見ている


「いえいえ、お気になさらず…では私は失礼します」

社交辞令な笑顔を貼り付けて席を立とうとすると

「待ってお姉さん!僕お姉さんに聞きたいことがあるんだあ!」


…呼び止められた
このガキ子供っぽく喋ってるのほんと白白しいな…?


「お姉さんさっき女の人とお話ししてたよね?お友達じゃなさそうだったし、取材してたのかなって僕気になっちゃって!お姉さん何のお仕事してるの?」

「おお〜すごいね君!よく取材だってわかったねえ!」

さっきまで近くにいなかったのによく会話聞こえたなこのガキ…

「お姉さんはね〜ジャーナリストなんだよ、君は小学生だよね?色んなことに関心があって凄いねぇ」

「へぇ〜ジャーナリストなんだあ!お話聞きながらペンとメモ持ってたから取材なのかなって僕気になっちゃって!でもお姉さん道具は持ってるのにメモ何も取ってなかったよね?僕、なんか変だなあって思って!」



…こいつ小学生なのにジャーナリスト知ってるんか。


「あ〜私”記憶力に自信があるんだ”多少の事ならメモ取らなくてもわかるんだよね〜」

そろそろ無理やり作ってる笑顔にも限界が来たぞ…。普通こんなに聞いてこないだろどんな教育してやがんだ、と思わず保護者をじろりと見てしまうが”蘭姉ちゃん”と呼ばれていた少女は引き止める所か興味ありげにこちらを見つめている


常識のある人間はいないのか…

「へえ〜!!てっきり僕、悪い人たちの情報を手に入れてるところかと思っちゃった!”被害を受けた日”と”報告した日”が隠語になってて取引の日を伝えようとしてるのかなあって!」

「うっわあ君ドラマの見過ぎだよハハハハ、私が悪人だなんて失礼なこと言うねぇガキ…じゃなくて坊や」


いけないいけない素が出てしまった。
いや失礼過ぎないかこの子供躾がなってないぞ

いや、”隠語”は確かにその通りだから少年の言う通りなんだけど…このガキ”前にも思ったけど”関係者か?そういやSPECホルダーに身体乗っ取って憑依する奴いたな…問題は”どっち”の関係者か…どちらにしろ関係者ならさっきの女性に足ついてるって事になる…終わったなあの人

「そっかあ!僕勘違いしちゃった!お姉さんごめんね!」

「テレビの見過ぎは感心しないなあ〜じゃあ、私は仕事が残ってるので失礼させてもらいますね」

ガキの保護者に会釈しつつ早々に立ち去る、完全に相手と離れたところで先ほどから違和感のある靴の裏を見てみるとガムがくっついていた。

((盗聴器だなこりゃ…))

とりあえず思いっきり踏みつぶして砕いといた。







―――”組織”か”警察”か
どちらにしても子供ではないなあいつ