「前、触れて欲しいですか?」

「触って。触ってっ!」

「ねぇ、上代先生。触って欲しい時はどうおねだりするのでしたっけ?」

 中、じんじんと痺れてる。何度も押し寄せる高波に果てる予感を覚えども、確実な引き金を引いてもらえなくてもどかしい。

 個室のドア。汚いとわかっているのについ、ペニスを押し付けてしまって……

「好きっ。竹川先生っ、愛してますっ、お願いですからっ、お、おちんちん、こすっれくらはっ」

 イキたい。イキたいっ。も、駄目っ。精液出したい。それしかもう考えられない。

 中を揺さぶられた。おちんちん、僕のそこで、暴れまわって、何度も気持ちいいところをこすられて。どんどん股を開いてしまう。

「もっと。もっと、っぁっ! 下さいっ、奥に、竹川先生のペニスっ、おちんちん、っあっ! ねじ込んでくらっはっ、つぅぁぁっ!」

 ああ、握られた。おちんちん、こすられた。根元から。

 そこ、裏筋、ああ、駄目っ、指先でこねったらもう、ああ、イク、いっちゃうっ、ああ駄目、イクっ!!

「っあああっ、っぁっ、ああぁぁぁっ!!」

「上代先生っ!!」

 熱っぽい声を受けながら、激しく痙攣する全身の動きを止められぬまま、頭の中に広がる白い景色へ身をゆだねた。

 息を肩で整えているうちに、竹川先生のペニスが中からずるりと抜き出てゆく。その感覚ですら気持ちがよくて、精液が搾り取られてしまうかの様、先生の手の中へまたこぼれ出てゆく。

「よかったですよ、先生」

 腕の拘束を解かれた。そのまま身体を反転させられたので、竹川先生の腕の中へぐったりと身を凭れかけさせる。

「先生。顔を上げて? キス、させてください?」

 そんな風に、いつも、疑問符を付けて。この行為が強制的なものではないと言い表してくるのは、卑怯だ。こんなことはいけないのに。もう、竹川先生に抱かれなくてはイけなくなってしまった。


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