黄色と
ピンクと
白。
それしか無い世界をただ歩いている。
道は無く
方向も無い。
それどころか
前も後ろも
左も右も
上も下も
すべて同じで。
どちらが前なのか
後ろに戻っているのか
進むことができているのか。
そんなことさえもわからない世界。
気づいたらここにいた。
気づいたら足を前に出していた。
自分が誰で、
何を追って
どこに向かっているのか。
一切わからなかったが、わからないということにも不安などなかった。
黄色と
ピンクと
白が
ぐるぐる混ざり合って、溶け合っている。
ふわふわしたこの空間で
焦りも悲しみも恐れも無く
得体の知れない幸福感に包まれて。
前に足を出してはいるが、
踏み出したという感覚も無かった。
こんなにも心が軽いのは久しぶり。
黄色と
ピンクと
白のマーブル模様の空間に
ひとりで迷い込んで。
何も思い出せない。
でも思い出す必要なんてない。
ここにずっといられればいいのに。
きれいなきれいな
その色に
手を伸ばして。
掴めないものに
触ろうとした。
「・・・ナマエナマエナマエー!!!」
Prologue -2
update---20180315
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