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仕事の合間を見つけてはポアロに通うようにしていた。安室の恋人だと周りに思わせるためなのと、感の鋭いコナンくんに怪しまれないように。そして、私は今日も喫茶ポアロに来ていた。


「こんにちは」
「あ!藍さん!今日は何にします?」
「ん〜、今日はアイスティーにしようかな」
「安室さん今、買い出しに行ってるんでもう少しで戻ると思いますよ」
「え?」
「ふふふ、安室さんに会いに来たんですよね?」
「違いますよ?!たまたま!本当にたまたま、仕事でこの近くに来たからで」
「ふーーん?」


梓さんはニヤニヤしながら飲み物を用意していると、奥の方からガサガサと音が聞こえた。噂をすれば何とやら、降谷が戻ってきたようだ。


「来ていたんですか?」
「安室さんに会いに来たんですよね〜?」
「もうっ!梓さん!」
「おや、違うんですか?」
「たまたまです」
「ほぉ。たまたま僕が働いてる喫茶店に来たと?」
「……です」
「そういうことにしておきましょうか」


反論しようと立ち上がろうとしたが、止めた。安室に会いに来たのを照れ隠ししているという事にしておこう。降谷も降谷だ。あの顔は絶対に面白がってる。


「もしかして、あなたが安室さんの?!」
「へ?」


突然聞こえた声に驚いて振り向くと、眼鏡の少年コナンくんと学生服を着た女の子が二人立っていた。


「藍お姉さん、こんにちは」
「こんにちは、コナンくん」
「ガキんちょ!この人が?」
「うん、安室さんの恋人さん」
「うっわ、超可愛い!イケメンはやっぱり面食いなのね」
「ちょっと、園子」


どう反応したらいいのか迷っていると、コナンくんが二人を紹介してくれた。髪が長い子は毛利蘭さんで、ポアロの上にある毛利探偵事務所の娘さんだそうだ。そして、とてつもなくパワフルな女の子は鈴木園子さん。あの鈴木財閥の御令嬢らしい。


「それでそれで?どっちから告ったんですか?」
「もう、園子ったら」
「蘭だって気になるでしょ?」
「そりゃあ、気になるけど…」
「ボクも気になるなー!」
「僕からですよ。学生の頃からずっと想いを寄せていたので」
「ひゃーーーー!純愛よ!純愛!」
「何て言ったんですか?」
「梓さんまで……」
「だって、気になるんですもん」
「シンプルに、好きって言ったんですよ。こうやって」


好きだよ、藍。と、私を見つめて甘ったるい顔をして降谷は言った。その光景を見ていた女子三人はもちろんだが、何故だかコナンくんも顔が赤くなっていたのだった。