あの夜が透けても青くはない
生まれ変わったあの日を想う
白百合に似せた投身
無垢なる残響
正夢で待ってる
いつまでも未解決な革命
もはや恋とは持病である
エメラルドグリーンの漣(ささなみ)
断罪はすべてを許すのか
手のひらの薔薇が無邪気に笑う
愛があるからこそ人は生きるし、時に死を選択するのだ
あたし男の子なのにぃ!
ふりだしに溺れる
溶かしバターが焦げるあいだに
夜のにおいは海からやってくる
なによりも透明で美しいだけの面影
魔法も杖もなければお伽話でもない
野ばらよ野ばら
さながら蝶になれない蛾の百年
青春を思い知れ!
取るに足らない幻惑
あなたは邂逅の語り手
あの子はかわいい鱗
まるでさよならさえも正義のように
毒々しい酸素の集合体
例える間もない悲鳴
春をつないで傍にいて
あの骨の匂いがまだ足りない
忘却の代わりに痛みを残して
蛇を脱ぐ処女
ほどけそうなほどに淡い思い出を留めてみても、触れるたびに泣いてしまいそうになる
モルヒネのような呪文
残響を許さない夜を何度だって繰り返す
十月から生きる獣、色を知らない花を摘む
十一月のエンドロール、みな正義の犠牲者である
どこにもない愛撫で縛って
あなたの従順たる白さを恐れてた
触れた本能は夜を引き寄せて
静謐に名前を残すひと
嗚咽ばかりか呼吸さえもあなたのもの
しなやかな執着
けして満たされない爪先
きみの幻が欲しかった
ささやかな愛は鋭利に構成されている
圧死を模した紅を背負って
月とライオン
望み損ねた復讐心
裏切りの近くで時雨咲き
すべて失うその日まで
惨憺たる群青を免れずに
ふたりきりの世界に足らない一夜
もっとちょうだい恋心
恐らくこれがわたしの祈る最後の幸福
ここにいてはいけないよ
貧相なうなじ
自重を知らない手のひら
再生のためのノクターン
愛なき夜の純情哲学
祝福は遠いが、いずれ愛を連れてやってくる
傷口から止めどなく滴る恋情
季節はずれのエンディング
どこか崇拝に似た贖罪
わたしは永遠をしらないけれど、あなたのもつ永遠のなかで絶え間なく生きていけるだろうか
あたたかさは無慈悲だ、失えば青く青く冷え、変わらず凍えたあなたの残骸を思い出してしまう。彼はわたしの凶器であり、そしてわたしは彼にとっての狂気であったのだ。
だましあう心臓
午睡降る春
息をしたがる獣
そのさよならがわたしの心に息づく前に
影鬼の向こうで掴まえて
いつまでも可愛くありたいものです
首吊りの炎天下で待ち合わせ
死に惑う息の根をあなたが止めて