回顧

「お母さまは、いつも誰とお話しているの?」
「んー?フフフ、さて、誰でしょう」
「きのうの絵本にでてきた妖精さん?」
「んー、おしい!」
「じゃあ、じゃあ!ぴーちゃん?」
「ぴーちゃんはいつもおうちに来てくれるけど、違うなあ」
「ええ、じゃあわかんないよ」
「答えはね、耳を貸してごらん」

「天使さんだよ」

「天使さん?」
「そう。私達を守ってくれる、優しくて強い精霊さん」
「精霊さん!」
「精霊さんはどんな人か、わかるよね?」
「うん!えーっとね、私達に魔法の力を貸してくれるすごいひと!あとあと、世界中のまそ?をじゅんかんしてくれるの!」
「正解!本当は人とも言えないんだけど、そういうこと。お母さんに力を貸してくれるの」
「いいなあ、私にも天使さん、見えないかなあ」
「お母さんにも天使さんは見えないけど、声ならいつか聞こえるようになるかもね」
「声?」
「そう。お母さんの家はね、精霊の声を聞いて、お国を助ける仕事をしてきたんだよ」
「えっえっ、じゃあお母さんも?」
「お母さんは、……お母さんは良い子じゃなかったから、兄さんや姉さんに怒られてたなあ」
「お母さん、悪い子?」
「そうだったかも」
「えへへ、びあと一緒。お父さまにいつも怒られちゃう。大好きなのに、ちょっとだけこわい」
「あら、あの人ったら。今度優しくするようにって言っておくわね」
「うん!」