Side Cxxxx.X
「ねえ!この服可愛いよ!」
「どれ〜?…ほんとだ、いいじゃない。あ!見て見て!」
「それ、園子似合うと思う!」
「蘭もそう思う?やっぱこの色にしよっかなぁ…」
「んー…でもこっちも春っぽくて素敵じゃない?」
「…………、」
(お、終わらねえ……)
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俺は今日、蘭と園子と一緒に東都デパートに来ていた。
2人で近いうちに何処かに行く予定があるらしく、その日に合わせて着ていくための春の新作だか何だかを買いたいんだとか。
この色があーだ、そっちのソレがどーだ。色んな服のハンガーを掴んでは戻し、その隣のを掴んではまた戻し、更にその向かいのラックの以下同文。散々色んな服を繰り返し見漁りながら色々言い合ってるみたいだが、俺にはさっぱり分からねえ。
とりあえず付いてきた手前、一歩後ろに退いて2人の様子をただ見てるだけ。
そもそも園子は俺がついてくることに対して不満そうに文句を垂れていたが、蘭がいつものように宥めて事なきを得た。
おっちゃんが依頼人のところに出ていて自分が出掛けると事務所に俺を1人きりにさせてしまうからと、何とも蘭らしい理由だ。
まあそれを理由にするなら、ぶっちゃけ蘭達に付いて行かなくても博士の家に遊びに行けば良いんだけどな。
丁度暇だったし歩美達と約束もしてなかったしで、
何となーくの気分でついてきたわけ…
だったんだが…
ーガガガガガッ!、!!
「きゃああああ!!」
「な、なに?!」
「うるせぇぞ騒ぐな!!」
「俺達がこのデパートを占拠した!」
「オラァッ!テメェらさっさとこっち来い!」
(まじかよ…)
まさか、拳銃とマシンガンを所持している覆面テロリストの人質になっちまうとはな…。