1、傘
「水樹!この傘は?私に似合う?」
私は、本日何本目かの…オレンジ色のかわいいデザインの傘を手に取って彼氏である水樹にひらいて見せた
今日は買い物デート!
「うん…いいんじゃない?」
水樹は、いつも優しいんだけど…返事がそっけなかったりする。
私に何でも合わせるし、嫌な事とかもハッキリ言わないから…そういうところは、かなり不満だったりするの
「…それ、何回目?」
水樹がいいって言ってくれなきゃ決まらない!
私は水樹に選んでほしいのに
たまにはあなたの好みにあわせたい…だって私は、水樹の彼女でしょ?
「ごめん…ルキの好きなの買ってあげるから…」
付き合ってから、何度目の言葉だろう…
私がほしい言葉はそんなんじゃないッ…!
「もういい!帰る!!水樹なんて大っキライ!!」
私はまわりなんて気にせずに、水樹に怒鳴り付けると走って店を出た…
後ろから水樹の困ったように私を呼ぶ声がしたけど..振り返ってなんてあげない!
立ち止まりかけた足を再び動かして、私はそのまま曇り空の中を走って帰った
どうして水樹は
何も言ってくれないの…?
私はあなたの色に染まりたいのに・・・・・
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「水樹!この傘は?私に似合う?」
私は、本日何本目かの…オレンジ色のかわいいデザインの傘を手に取って彼氏である水樹にひらいて見せた
今日は買い物デート!
「うん…いいんじゃない?」
水樹は、いつも優しいんだけど…返事がそっけなかったりする。
私に何でも合わせるし、嫌な事とかもハッキリ言わないから…そういうところは、かなり不満だったりするの
「…それ、何回目?」
水樹がいいって言ってくれなきゃ決まらない!
私は水樹に選んでほしいのに
たまにはあなたの好みにあわせたい…だって私は、水樹の彼女でしょ?
「ごめん…ルキの好きなの買ってあげるから…」
付き合ってから、何度目の言葉だろう…
私がほしい言葉はそんなんじゃないッ…!
「もういい!帰る!!水樹なんて大っキライ!!」
私はまわりなんて気にせずに、水樹に怒鳴り付けると走って店を出た…
後ろから水樹の困ったように私を呼ぶ声がしたけど..振り返ってなんてあげない!
立ち止まりかけた足を再び動かして、私はそのまま曇り空の中を走って帰った
どうして水樹は
何も言ってくれないの…?
私はあなたの色に染まりたいのに・・・・・
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