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次の日。風乃達は日が上る前に旧都市の廃墟から移動して今は緑豊かな神の住まう森に来ていた。

「蓮都、水騎<みずき>のいる泉で少し休憩していきませんか?」

今歩くこの獣道を右に外れると、そこには血の気の多い鬼(といわれる魔法使い)の一族が支配している泉があるのだ。そのためほとんど誰も寄り付かない。
風乃達みたいな者には休むのに良い場所である...鬼達と“友達”であれば。

「そんな時間は無い。分かっているだろう、風乃」

急ぐぞと言うように、蓮都は歩くスピードを上げた。
風乃は水騎に会えなくて残念だという思い、蓮都に少しでも休んでほしいという思いを表情に出さないように必死に感情を隠す...。

「はい、わかりました...」

蓮都は風乃を振り返る事も無く、周りを注視しながら先に行ってしまった。
風乃はバレずにすんだと胸を撫で下ろして主のあとを急いで追い掛けた。
すると突然身を屈めて周りを警戒する蓮都。風乃も主に続いて身を屈めた。

(斜め右の前方に敵、一組の気配...)

蓮都の鋭い瞳のその方向を見れば、戦いにおいて風乃は主の考えている事が解る。
敵を倒すのは魔法人形の役目だ。
風乃は蓮都を伺い、命令の合図を待った...。

「任せる、行け」

主の命令を聞くと、風乃はうなずいて敵のもとへと走る。シャキンッと音をたてて、自分の武器である鉄扇・舞風を構えて先制攻撃、大風をふるった。

「あの魔法人形、主を守りきった...少しは楽しめそう」

大風で木々を薙ぎ倒した風乃は空中に浮かび、不敵に笑っている。
そして上から丸見えの敵、主である青年と少女型の魔法人形へと再び攻撃を仕掛ける。

「弐の攻、風切り」

今度は先ほどよりも、有効範囲を狭めてピンポイントで2つの鋭い風が敵を切り裂く_____。

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