01


季節は冬。白い雪が舞う。
冷たく…空しく……降り積もる。







‐ルナの部屋‐

朝日が差し込んでいる。
ルナと星羅が一緒に寝ている。

「…ごめん、な…さい……」

涙を流しながら、うなされているルナ。

「…………」

そんなルナに起こされる星羅。

(…ずっと謝ってるし…ルナも、いろいろ…)

星羅は、起き上がって着替え始める。
ちなみに、今日は土曜日。

「…え..ん…き……」

まだ、うなされているルナ。

「………………」

星羅は、ルナをムシして部屋を出て行く。






‐ルナの部屋‐

ルナが目を覚ますと、自分のじゃない赤い髪が目に入る。

「…炎騎…」

いとおしそうに言うルナ。

『パンッ…』

机をたたいて主張する星羅。
ずっと、いたらしい。

「いたんだ…」

「……………」

星羅は、机の上にあった適当な紙に何か書きはじめる。

『忘れんなし♪ えんきのこと、大スキだね〜』

ルナをからかう星羅。

「カァ///…そんなんじゃないし!」

大声を出すルナ。
炎騎を見る2人。

『起きればいいのに』

「星羅ー!…イタッ…」

声をおさえて怒るルナ。
炎騎が起きて、ルナの髪をつかんでいる。

「…ルナ…」

「……………」

見つめあって2人の世界なルナと炎騎。

「………………」

それを無言で観察している星羅。

「あんたたちー♪朝ごはんはー?」

階段の下から、ルナママ(黒月マーヤ)が呼んでいる。

「…………………」

「ちっ…」

2人の世界をルナママに邪魔される。

『返事して…それと、ざんねん★』

星羅は、紙を2人に見せる。

「うるせーよ!」

炎騎が、星羅にキレる。
ルナは、ベッドから下り、ドアを開けてルナママに答える。

「食べるー」

「だったら早く下りてきて食べなさい」

怒られる3人。

「先、行くよー♪」

ルナは、2人に言って先に行く。

「待てよ ルナ」

2人ともプチゲンカをやめて下へ。


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