07


‐学校の玄関‐

次の日の朝。
星羅は、ため息をつきながら自分の下駄箱を開けて靴を履き替える。

「…桜木純也、か…」

「星羅ー♪」

呼ばれて振り向くと、いつも以上にテンションの高いルナと眠たそうな炎騎の姿があった。

「…なんだ、仲直りしたんだ?」

いつもの様に、からかう星羅。
ルナは、何だか嬉しそうに炎騎の腕に抱きついて言う。

「私、炎騎 だーい好き♪」

「は!?///……」

驚きながらも、テレている炎騎。

「朝から、うざいよ」

星羅は、苦笑している。






純也side

朝、学校に来たら下駄箱の前でため息をついている黒木を見つけた。
声をかけようかと思ったが、体が拒否をしている

…なぜ?


そんなことをしていると、黒月たちが話しかけていた………

「はー↓…マジで、何なんだよ」

俺は、ため息をして独り言を言っていた―――――











‐音楽準備室‐

放課後。
ここは、音楽室の隣にある。
楽器庫ほどではないが、ジャンルを問わず、いろいろな楽器が置かれている。

「…ギター...炎騎……」

置かれているギターを見つめ、つぶやく星羅。
今度は、木管の置かれた棚を指さして言う。

「サックスは、たく…で、キーボードは..ソラ……」

何か、すごく怖い。
すると…。


『……♪…♯…♪♭……』


音楽室の方から、ピアノの音が聞こえた。
星羅は、その音を聞いて…首をかしげてつぶやく。

「…桜木純也、の..音……」

なぜ判るのか、そんなに、聞いていないはず…
判別できるまで..聞いたことは無いはずなのに…どうして?……この音を聞き分ける事ができる…?

「…ききたい…?そう、思ってる?…」

星羅は、その想いに対して、桜木純也の音に対して…耳を塞ぐ。

「…ききたくなんか、ないッ…!」




放課後‐音楽室‐

鞄を机に置き、ピアノに向かう純也。

「……………」

椅子に座り、ピアノを奏でる。―――――


1曲ひき終わり、音楽準備室からの誰かの気配に気づく。

「……」

純也は、立ち上がり準備室のドアへ向かい開ける。

「誰だ?」

ドアを開けると、床に座り込んで耳を塞いでいる星羅の姿があった。

「…ヤッ…イヤッ…!ききたくないッ…」

小さな声で、叫んでいる星羅。
純也は、慌てて心配そうに星羅に駆け寄る。

「黒木!?どうしたんだよ?」

純也の声に顔を上げ、泣き出してしまう星羅。

「!?…何で泣くんだよ!?」

いきなり泣かれて星羅に怒鳴る純也。
星羅は、純也にビクつく。

「…っ…イヤなのッ!…あんたの音..キライ!!…ッ大っキライ!!!」

ヒステリックな星羅…。

「は…?何なんだよ…」

どうしていいか分からない純也。
そのまま泣き続ける星羅。







純也side

準備室のドアを開けると、床に座り込んで耳を塞いでいる黒木の姿。



『……イヤッ…!……ないッ…』



途切れ途切れに声が聞こえる。
泣いているのかと思い、慌てて駆け寄る。


「黒木!?どうしたんだよ?」


顔を上げて俺の顔を見るなり泣き出す黒木。
…イラっ…何か、すごくイラつく…



「!?…何で泣くんだよ!?」


気づいたら、黒木に怒鳴っていた。
俺の怒鳴り声にビクつく黒木を見て悪いと思って…



『…イヤなのッ!…あんたの音..キライ!!…ッ大っキライ!!!』





…………嫌い…?





「は?…何なんだよ…」


訳、分かんねーよ!
嫌い?…俺の事が、嫌い…?



『…ヒック……っ……』



黒木の声が耳に届く。


「くっそ!何なんだよ!?」


嫌いって言われたことよりも..黒木が泣いてるのが、気に入らない!


「泣くな!!」


俺は、黒木を強く抱きしめて怒鳴った……………


頼むから、泣かないでくれ...
お前が泣いてるのを見るのは、嫌なんだ……



俺は...





楽しそうに歌う…お前が好きなんだ………


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