07


‐音楽室‐

中には、ピアノを弾く純也。
するといきなり、教室のドアが勢い良く開く。
純也がドアの方を見ると、息をきらせた星羅の姿。

「っ…はぁ…はぁ……」

「…せ…黒木、どうしたんだ?」

純也は、星羅と言いかけたが慌てていつものように振る舞う。

「っ……あのッ…!…ッ……」

息が上がっているし、何を言っていいか分からない星羅。

「落ち着いて話せよ…」

純也は、そう言って星羅からピアノへと視線を戻して弾き始める。


《ショパン》


純也は曲の途中、ふと星羅を見ると…泣いている?

「星羅!?何で、泣いてる?」

すごく慌てて星羅のところへ行く純也。

「ぇ…?泣いて……?」

星羅は、純也に言われて自分が泣いていることに気づく。

「…泣くほど、俺のこと嫌いか……」

すごく寂しそうに言う純也。

「ぇ…?」

星羅は、意味が解らず首をかしげる。
でも、何故か...そんな純也を見ていると“心がイタイ”。

「!!!??…////…なっ…」

驚いてテレている純也。
その理由は、星羅が純也に抱きついているからだ。

「…嫌いなのは、あんたのそのニクったらしい技術とか才能!…べつにッ…あんたが嫌いなわけじゃないッ…!」

難しいニュアンスだ(笑)。

「は…!?結局それって嫌いなんじゃ……つーか、離れてくれないか?」

純也は、星羅を離そうとする。が、星羅は離れようとしない。

「…あんたの音…何か“せつない”の!!……何でか知らないけどッ…あんたの音は、私に響いてくるの!伝わってくるのッ…!」

さっきよりも泣いて…叫んでいる星羅。

「……………」

どうしていいか分からない純也は、とりあえず...星羅を抱きしめる。
星羅が泣いているのは何よりも嫌だから…。

「お前…訳わかんねーよ」

純也は、そう言いながら星羅を強く抱きしめる。どこか、嬉しそうな顔をしている。


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