01:午前6時の夜明け
ドカ!ドカ!ドカ!と、近づいて来たエイ。
「デプスチャージ、どうしたの」
「あー、カオに会いに来た」
「毎日会っているのに」
変なエイヒレ、とカオは考える。何かあったかなと思い返せば、無かったこともない。
先日、カニの…カニのデストロンの人に「お前が好きじゃあー!」とか言われたりする事件はあった。驚いたのなんの。
その時のエイ…エイのサイバトロンの怒りに我を忘れたような様子はとても凄かった。エイだけど虎と龍の争いのような。カニだけど。
シルバーボルトは、人を好きになることは良いことですとにこにこしていたし、自分の仲間ができたようで嬉しそうであった。
銃撃戦にてカニを追い払ってからというもの、デプスチャージはカオの周りをチョロチョロとするようになったのだ。
隠れているつもりの時もあるようだが、かわいいエイヒレが丸見えだ。
「またエックスに狙われるかもしれない」
「そうかな」
「お前は隙がありすぎる」
「みんなみたいに戦士じゃないしね」
デプスチャージは難しい顔をする。
「カニちゃんも悪い人じゃないかも」
「なにィ!」
「冗談、知らないからわからないよ」
「まったく」
シルバーボルトが、友達を想う心は持っているとランページのことを話していた。もしかして、もしかすると、良い心もあるかもしれない。
一度話してみたいだとか、そんなことはこのエイの前では口が裂けても言えないが。