02:午前8時の殺意
「このセンサーはカオに違いないのう!」
そう言って直ぐにタンクを走らせて行けば、ピシャリ。ランページにはなぜわかるのか、カオセンサーは大当たりであった。
「カニちゃん」
名前をいつまでも覚えないカオは、ランページをそう呼んだ。本人は、愛称で呼んでもらえるなんて夫婦(めおと)みたいじゃのうとデレていたからかまわないのであろう。
「かわええのー。どうした!こんなところで!」
「ええと…」
カオが答えに困っていると、ゆらりと現れたのはデプスチャージであった。
「我輩に気がつかないとは」
「何でお前とカオが一緒なんじゃ!」
ランページは闘志むき出しにデプスチャージに罵声を浴びせる。
なんとかこの場で銃撃戦に巻き込まれないよう、カオはなだめようとした。
「これから海へ食料の調達に…」
面白くないという顔をするランページに、デプスチャージは何故か少しだけ優越感に浸る。
「カオ!こんな奴と一緒に行かんでもワシが付き合ってやるけえの!」
「今度にしてもらえるなら、ええと、今日はデプスチャージと約束していたから…カニちゃんは次、とかどうです、か」
「そ、それは、デートの約束というやつか!?カオは大体な奴じゃのー」
「馬鹿か貴様は。気を遣っているんだ、カオは。カニと行くことはないぞカオ」
結局のところ、またケンカが始まり、銃撃戦になってしまった。ケンカ、というか殺し合いなのだが。
「デプスチャージ!暗くなる前に行こう!」という、一言にケンカは一時中断される。
どうしても二人を行かせたくないランページはまだまだ殺し合いをする気満々であった。
「カニちゃん、約束。次に一緒についてきて。今日は許して」
「そのエイヒレと一緒なのは気に食わん!」
「大丈夫だよ!デプスチャージはなにもしないし、そんな気は全然ないから!」
何故かその言葉にデプスチャージは少し落ち込むでいた。
ランページはエア指切りげんまんをカオと交わし、大人しく帰っていった。