秘密共有

「はっはーん、なるほどねえ」

パン屋を出るとヴェインがにやにやと腕を組んで立っていた。山ほどのパンを抱えてランスロットは嫌なところを見られたと顔に出して返事をする。

「ランちゃん最近どーも変だと思ったんだよな!目当ては、パンじゃないんだろ?」

「パンだ。俺はパンが好きなんだ。だからここにいる、それだけだ!」

そう言うランスロットを無視してヴェインはパン屋の窓をこそこそと覗いた。

「あ!あの子か!あの子だろ!ドラフの子だろ、かわいいなラン…」

大きな声で騒ぐヴェインの口を急いで塞ぐとランスロットは静かにしろ!と叫び真っ赤になった。

「ランちゃん静かにする!苦しい!離して!」

バタバタと反抗するヴェインがやっとのことでランスロットの腕を振り解くと、幼馴染は初めて見せる顔をしていた。

「うわ、ランちゃん顔真っ赤…」

「……誰にも言わないでくれ」

とくにパーシヴァル。
了解!と幼馴染は楽しそうだった。