ケーブル

「ヴェイン、おかえり」

「おお! ただいま! 俺が居なくて寂しかっただろうー?」

「……うん」

その時ヴェインに電撃が走った! 冗談で言ってみたことに、カオは頷いた。今まで彼女に寂しいかなんて聞いたことはなかったものの、そんな様子もなかったし、言ったこともなかった。

「は……わはは! 冗談冗談! カオ、一人じゃねえんだから寂しいことねえだろ」

「そ」

「そ?」

「そんなことないよ、ヴェイン居ないと……寂しいよ」

少しもじもじしてカオは答えた。ヴェインはポーッと顔が熱くなると、ますます考えることがうまくできなくなった。

カオは自身の彼女ではない。友達といえば友達だが、友達だとハッキリ伝えてしまったり友達かどうか聞いてしまったりすると何かが終わってしまいそうで確かめたことはなかった。話すと嬉しくなり、幼馴染のランスロットですら話しているところを見るとソワソワとしてしまった。つまり早い話がヴェインの片想いである。

その片想いの相手が、今目の前で自分が居ないと寂しいともじもじしているのだ!

「俺は、ほら、その……居て欲しい時はいつでも居てやる! 俺はお兄さんだからな!」

ヴェインは墓穴を掘った! いつもこうして、お兄さんだお兄さんだと言っては告白できずにいるのだ。

「う、うん。あのね、戦うことがヴェインの仕事だから仕方がないとは思うけれど、怪我とかしないでね」

「任せておけって〜! ランちゃんも居るんだ、俺はすぐにすっ飛んで帰って来るぜ!」

わはは!